「寒暖差疲労」という言葉を聞いたことがありますか?
この専門外来におとずれる方もいらっしゃると、ニュースで報道されていました。
「寒暖差疲労」とは文字通り、寒暖の差に身体がうまく対応できずに自律神経が乱れ、体調がすぐれないことをいいます。
寒暖差が大きい季節の変わり目に、以下のような症状があれば、それは「寒暖差疲労」かもしれません。
・肩こり、頭痛、腰痛
・食欲不振、食べ過ぎ
・便秘、下痢
・イライラなど気分の変化
・めまい、不眠(寝つきが悪い、途中で起きる、早く目覚める、眠りが浅い)
あなたやご家族には、思い当たる症状はありましたか?
もしかしたら季節の変わり目に関係なく、「この症状は前からある」というのもあったかもしれません。
「寒暖差疲労」や「寒暖差アレルギー」などという言葉が出回ると、新たな現代病が生まれたかのように感じる方もいらっしゃるでしょう。
ところがよく考えてみると、これは生活習慣を見直すことで落ち着いてくるものがほとんどです。病気だと思わずに、つまり、薬などで治すものとは思わずに、日常生活を少し変えてみませんか。
寒暖差疲労の対処法を次でご説明しますね。
季節の変わり目だけでなく、外と室内の温度差にも注意が必要です。
例えば、冷房や暖房の温度設定については、外との温度差がありすぎる場合ですね。外の気温が10℃を下回る寒い時、室内を25℃設定にすると、その差は15℃。この差を埋めようと体がエネルギーを発生させ、その疲労が蓄積されると身体への不調が生じます。
寒暖差疲労は、言葉を変えると「自律神経の乱れ」ですから、気温以外にも次のようなケースもあります。
パソコンやスマホなどを長時間見ていると、交感神経が高まったままの時間が長くなるため、副交感神経への切り替えが難しくなります。例としては、夜遅くまでずっとスマホやテレビを見ていたら、夜寝つきが悪くなった(不眠)という経験はないでしょうか。これは、交感神経(スイッチオン)と、副交感神経(スイッチオフ)の切り替えがスムーズにいってないことが原因、つまり、「自律神経の乱れ」になります。
日常生活で何を気を付けるか
〇体温調節をしてくれる「筋肉」をつけることはオススメです。
ただし、身体を硬くすることではありません。しっかりストレッチも行って柔軟性を身につけながら、しなやかな筋肉をつけることで、寒暖差に対応しやすい身体に近づきます。
〇お風呂は41℃までのお湯に15〜20分浸かりましょう。42℃以上を好む方もいらっしゃいますが、血圧や体温、脈拍などが入浴前後で大きく変わるので、身体に負担がかかります。入浴で温まった身体がすぐに冷えると感じる方は、41℃まででじっくり浸かってくださいね。
〇水分補給は「水」で摂ってください。
たかが水と思われるかもしれませんが、身体のバランスを取ってくれるのが「水」なのです。もちろん、コーヒーやお茶も飲んでいただいて構いませんが、寒暖差疲労・自律神経の乱れによる不調を感じる方は、1日1.2リットルを目標に水を飲んでみてください。
腸もみは自律神経を整えます
腸もみ(腸セラピー)は、リラクゼーション効果があることから、副交感神経を高める(=スイッチオフになる)ものだと思われる方が多いようですが、実は「やる気スイッチ」も腸もみで得ることができるのです。
「〜〜したい!」という意欲、願望、ハングリー精神は腸から作られていることがわかっているのです。
疲れて癒されたいときも、腹をくくって頑張りたい!というときも、腸もみを取り入れてみませんか。
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