風邪(ふうじゃ)とは?夏の冷えが招く不調のメカニズム
東洋医学において、「風邪(ふうじゃ)」とはその名の通り、風の性質を持つ邪気のことです。
現代の私たちは、夏になるとクーラーや扇風機が手放せません。しかし、この風が直接身体に当たり続けると、身体は冷え、風邪(ふうじゃ)が体内に侵入しやすくなります。特に首、肩、背中など、風が直接当たりやすい部分は要注意です。
風邪(ふうじゃ)が体内に侵入すると、以下のような症状を引き起こす可能性があります。
また、風邪は他の邪気(熱邪、湿邪など)と結びつきやすいという特徴があります。例えば、夏の湿気と結びつけば、さらにむくみや消化不良を引き起こすこともあります。
「首、手首、足首」を温めて邪気の侵入を防ぐ具体的な方法
風邪(ふうじゃ)が体内に侵入するのを防ぐためには、身体の入り口となる部分をしっかりと守ることが大切です。東洋医学では、「首、手首、足首」を重点的に温めることが重要だと考えられています。これらの部分は皮膚が薄く、太い血管が通っているため、冷えやすいだけでなく、身体全体に冷えが広がりやすいのです。
首元を守る
首元には、風邪(ふうじゃ)が最も侵入しやすいとされている「風池(ふうち)」や「風門(ふうもん)」といったツボがあります。
薄手のストールやスカーフを活用:電車やオフィス、スーパーなど、冷房が効いた場所にいる際は、薄手のストールを一枚持っておくと安心です。首の後ろを覆うように巻くだけで、冷たい風から守ることができます。襟付きの服を選ぶのも有効です。
手首を守る
手首は、冷えを感じやすいだけでなく、全身の巡りを司るツボが集まっています。
長袖の服を着る:冷房の効いた室内では、半袖ではなく長袖を選ぶか、カーディガンなどを羽織って手首を冷やさないようにしましょう。直射日光を遮ることで、長袖でも快適に過ごせることもありますよ(衣服の素材による)。
足首を守る
足首は、身体の巡りの要となるツボが数多く存在します。足首が冷えると全身の血行不良につながりますので、足とはほど遠い体の部位にも影響があり、むくみやだるさを引き起こしやすくなります。
私はこの足首~ふくらはぎを一番温めてほしいなと思っていますし、自分でも一番気をつけるのがここです。
レッグウォーマーを履く: 特に就寝時は、クーラーをつけたまま眠る方も多いと思いますが、レッグウォーマーを履いて寝るだけで、足首からの冷えを防ぐことができます。
邪気が入ってしまったときの対処法とセルフケア
もしもすでに「だるいな」「調子が悪いな」と感じているなら、それはすでに風邪(ふうじゃ)が体内に侵入しているサインかもしれません。そんなときは、焦らず、温めることを意識して対処しましょう。
温かい飲み物を摂る
冷たい飲み物は身体を内側から冷やしてしまいます。部屋の中がクーラーで冷えているのなら、飲み物は温かい物を摂るように心がけましょう。
温かいお風呂に入る
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、全身の血行が促進され、身体の奥から温まります。夏でもシャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣をつけましょう。
ツボ押しで巡りを良くする
まとめ
夏の快適な生活に欠かせないクーラーや扇風機ですが、その使い方を間違えると、知らず知らずのうちに身体に不調をきたしてしまうことがあります。特に、東洋医学でいう「風邪(ふうじゃ)」の侵入を防ぐために「首、手首、足首」の3つの首を冷やさないように心がけましょう。
もしすでに身体がだるい、頭が重いといった症状が出ているなら、温かい飲み物や湯船、ツボ押しなどで身体を温めて、早めに対処することが大切です。
身体を冷やさない工夫をしながら、賢く夏を乗り切りましょう。
あなたの体調不良の原因は、もしかしたら「風邪(ふうじゃ)」かもしれません。まずは首元から温める習慣を始めてみませんか。