幸せ腸セラピー協会の腸セラピスト資格取得講座を修了された方対象に、毎月勉強会を開催しています。
時々、一般の方にも開放しておりますので、ご興味のある方は、ホームページにあるイベントカレンダーまたはメルマガをチェックしていただければ幸いです。
先日の当協会主催のオンライン勉強会で、東洋医学の「五行と腹診」をテーマにお話ししました。
東洋医学は当協会の特徴でもあり、強みです。
今回は、その内容を少しご紹介しながら、東洋医学を学ぶことで腸セラピストがどう成長できるかをお伝えします。
お腹はあなたに語りかけてくる
「腹診」とは、お腹に触れることで、その方の心身の状態を読み解く東洋医学の技術で、漢方の診察方法のひとつです。
経験を積むと、カウンセリングで根掘り葉掘り聞かなくても、お客様が抱えている感情や生活習慣、さらには家庭で気をつけてほしいことまで、セラピストが気づけるようになります。
四つの診察方法とは
聞診(ぶんしん)、望診(ぼうしん)、問診、切診(せっしん)の4つがあり、その「切診」の中に「脈診」と「腹診」があります。
ちなみに「脈診」は鍼灸師さんがされます。私は左右の腕で計6カ所くらいだったか、脈をみてもらい、「肺がお疲れですね」と言われたことがあるんです。
なぜ脈でそんなことが?と思いましたが、それくらい東洋医学は奥深いものなんですね。
画像は、今回のオンライン勉強会でお見せした資料の一部です。
(腸セラピスト資格取得講座を修了されたら、アーカイブを見ることができます)
例えば、「太鼓腹」の方は、仕事や家庭で責任を背負いすぎているケースが多く、特に経営者や男性によく見られる傾向があります。寝る間も惜しんで仕事漬けで、仕事柄、会食が多くて健康にも支障が出ている方が多いなと、私の経験上、感じています。
これはあくまでも一例ですが、このようなお腹の状態を読み解くことで、表面的ではない、その方の深い部分に寄り添ったケアが可能になります。
五行説で「人」をまるごと捉える
東洋医学の面白いところは、お腹の状態を単独で見るのではなく、「五行説(陰陽五行説)」という考え方を使って体全体と心をつなげて考える点です。声のトーン、顔色、話し方、そして感情のパターンまでを総合的に捉え、「このお腹の硬さは、最近のイライラと関係しているかもしれない」といった仮説を立てられます。
背格好や声色なども考慮するので、同じ症状で悩まれている人が複数人いても、対処法はそれぞれで異なることがあるということです。これこそ本当に「お客様に寄り添う」ということですね。
この視点を持つことで、腸セラピーは単なる「お腹のマッサージ」ではなくなります。お客様一人ひとりの個性や生活習慣を深く理解し、根本的な原因にアプローチできる、より質の高いセラピーへと進化するのです。
東洋医学を学び、セラピストとしての幅を広げる
幸せ腸セラピー協会が東洋医学の視点を大切にしているのは、この深い洞察力が、セラピストとしてのスキルを格段に向上させると考えているからです。
「お腹を揉む」ことにとどまらない、本質的なアプローチを学びたい方は、ぜひ協会の資格取得講座をご検討ください。東洋医学をベースにした腸もみを学び、お客様の人生をより豊かにサポートできるセラピストとして、一緒に成長していきましょう!