「グルテンフリー」という言葉がだいぶ浸透してきたのではないでしょうか。
あなたは、何か「グルテンフリー」の食品を食べたことはありますか。
そもそも「グルテン」とは、何かを確認しておきましょう。
「グルテン」とは、小麦に含まれているタンパク質のことで、「グリアジン」と「グルテニン」が合わさったものです。
「小麦粉」というと炭水化物をイメージされると思うのですが、100%炭水化物というわけではないのですね。小麦にも10%前後のタンパク質が含まれています。
このタンパク質のうち、「グリアジン」と「グルテニン」が80%ほどを占めているんです。
このグルテンのおかげで、パンのもちもち感を味わったり、お好み焼きの“つなぎ”としての役割も果たせるのです。
わかりやすい小麦製品だけでなく、「添加物」として加工肉のつなぎや、防腐剤などにも使われています。
では、なぜこのグルテンを「取り除こう」という動きがあるのでしょうか。
アレルギーのある方が避けるのは、他の食品も同じですが、なぜアレルギー反応のない人にも「グルテンフリー」がうたわれたり、関心がある人が増えているのでしょうか。
体内でグルテンが分解できず、体がそれを異物と認識し、腸内が攻撃されてしまいます。そうすると、慢性的な炎症が起こるのです。
この炎症によって腸がきちんと機能しなくなり、次のような様々な症状が出てきます。
・腹痛
・腹部膨満感
・便秘、下痢
・栄養失調
・神経障害
・疲労感
などなど、一見「小麦が原因」だとは気づきにくいものばかりではないでしょうか。
むしろ、今まで何も考えずに口に入れていた小麦で、このような症状が出てくる可能性があるなんて、想像したことがあるでしょうか。
不眠やADHDなどにも関心がある方、なるべく薬に頼りたくない方には、この一冊をオススメします。
なかなか衝撃的なタイトルですが、食べることは一生続けることです。
時々難しい単語がありますが、そこを多少飛ばしても内容は理解できます。
腸セラピーサロンにお越しくださる方々は、何かしらの体調不良を感じておられるので、小麦製品が多いと判断させていただいた場合は、減らしていただくことをご提案しています。
「ゼロにすべきか?」という問いに関しては、「人による」という答えが正直なところです。このような回答をすると、元も子もない感じがしますが、もし「ゼロ」にしてもらう場合も「まず2週間」という期限を決めてオススメしています。
一旦、体質を改善しておくと、そもそも小麦製品をたくさん欲しいとは思わなくなります。嗜好が変わってくるのですね。
全くのゼロにしなくてもいいとは思いますが、毎日食べていらっしゃるのであれば、それは腸にとっては負担になります。今日から頻度を減らしましょう。
さらに砂糖たっぷりの菓子パンは、もっと控えてください。こちらはゼロにするつもりでもいいと思っています。
食べるなら、ご飯代わりではなく、「間食」と心得て口に入れましょうね。