毎日「ビフィズス菌を摂ろう!乳酸菌を増やそう!」とテレビCMなどで謳われています。
もちろん、どちらも必ず必要な細菌ですし、実際に少ない方も多いです。
ところが、これらよりも多く必要な腸内細菌があることをご存知でしょうか。
その細菌と、その細菌が少ない場合はどうなるのか? どうすればその細菌が増えるのか?をお伝えしたいと思います。
年代や性別かかわらず、便秘などの不調の有無にかかわらず、とにかく全員に必要な細菌なので、ぜひ大切な人にもシェアしてくださいね。
これから?すでに?注目される腸内細菌とは・・・
酪酸菌(らくさんきん/フェカリバクテリウム)です。酪酸菌の方が覚えやすいですかね。どちらでもいいですよ~笑
これは、抗炎症作用のある腸内細菌で、長寿の人が持っているとも言われています。(とはいえ、腸内細菌は多様性が肝なので、こればかりが多いのはよくありません)
では、酪酸菌(フェカリバクテリウム)が少ないとどうなるのかと、増やす方法を書いていきます。
酪酸菌が少ないとどうなる?
抗炎症作用のある腸内細菌が少ないということは、身体に炎症が起こるということですよね。では、身体に炎症が起こるとどうなるか想像つきますか?
炎症には次の5つの兆候・症状があります。
1.発赤(赤くなる)
2.熱感(熱を帯びる)
3.腫脹(腫れる)
4.疼痛(痛む)
5.機能障害(動かしづらい)
これらが慢性的になると、慢性炎症といって、「生活習慣病」や「がん」などにつながります。
つまり、酪酸菌が少ないと、体調不良や病気になりやすいということですね。
酪酸菌を増やす方法
水溶性食物繊維(海藻類やネバネバ食材など)を摂ることと、運動をすることで、酪酸菌が増えることがわかっています。
水溶性食物繊維以外でももっと色々食材はあるのですが、腸内細菌の関係っておもしろくて、○○を摂れば、A細菌もB細菌も増えるとか、A細菌は増えるけど、C細菌は減ってしまうなどがあり、全体のバランスを見て食事を決めていきます。
なので、ここでは、「水溶性食物繊維」とだけ出させていただきます。
自分の酪酸菌を調べるには?
じゃあ、今の自分の腸内細菌はどうなっているの?酪酸菌は足りているの?と興味を持っていただいた方には、「腸内DNA検査」をオススメします。
いくら良い細菌でも多すぎると悪影響ですから、現状把握が大事ですね。
検査の詳細はこちらをご覧ください。
コロナの研究でもわかったこと
コロナ重症患者さんは、この酪酸菌(フェカリバクテリウム)が少ないことが、香港大学の研究でわかりました。
私としては興味のあったところですが、「やっぱり!」という印象です。