健康とは言い難いけれど、病気でもない状態。例えば…
・健康診断で引っかかった際、医者に「しばらく様子を見ましょう」と言われた
・慢性的に気になる不調がある(頭痛、肩こり、腰痛など)
・すっきり寝た気がしない、眠りが浅い
などの症状が挙げられます(もっとあると思います!)。
東洋医学ではこの状態を「未病(みびょう)」といい、ちょうど「健康」と「病気」の間に該当するんですね。そして多くの人が、ここを軽視する傾向にあります。
今日はこの「未病」についてブログを書いていきますね。
病気になると思う「なんで私が?」
私が腸セラピストとして起業したばかりの頃、「癌になって余命宣告を受けたの」という女性に出会いました。その頃は余命宣告を受けて7年経っていて、そこから今日までさらに6年が経っています。今もお元気です。
この女性は、食事を徹底的に見直して克服されたそうですが、じゃあ癌になった頃の食事内容が偏っていたのかというと、多くの人が召し上がっているものと変わりありません。
ただお仕事と家事で激務であったことは間違いなく、その疲労を無視して、気力でやってきたと振り返られています。気になる症状は、頭痛やだるさなど。これだけだと、まさか癌になるなんて夢にも思わないですよね。
まさに、「なんで私が?」って思ったと、私にお話しくださいました。
自分の体を過信しない
誤解を恐れずに言うと、「自分の体を過信しないで」です。
必要以上に恐れる必要はありませんが、身体の中がどうなっているか見えないのに(見えてもわからないのに)、なぜ多くの人が不健康でもその改善を後回しにするのでしょうか。
車でもいつもと違うことが起きたら、気になりますよね。人間の体も同じです。いつもと違う、それだけでサインです。
「私は頭痛持ちだから」「私は冷え性だから」「私は水を飲んでも太りやすいから」…と言っているうちに、頭痛でも冷え性でも肥満でもない、別の病気に近づいているのです。
私は仕事柄、こういう方々を見てきました。そして、年齢を重ねるたびに、こういう方々を目の当たりにします。せっかく腸活をはじめとする東洋医学の奥深さを知りつつも、目の前で「薬を飲めば大丈夫」「お医者さんがこう言ったから」「今は痛みがないから」という言葉を言い続けるうちに、当初より深刻な状況を受け入れるしかない現実を突きつけられる人が多いことに胸が痛みます。本当に。
もちろん私も、いつか病気になる可能性はゼロではありません。だからこそ小さなサインは見逃さないようにします。
今からでもコツコツ、習慣を見直してみませんか。
まずは寝る前にお腹をマッサージする、まずはお水をしっかり飲んでみる。そんなところからでいいのです。