ヨーグルトや乳酸菌飲料、整腸剤などのCMで、「善玉菌を増やそう!」「悪玉菌を減らそう!」とよくうたわれています。
もちろん、善玉菌は悪玉菌より多くなくてはいけないので、これは間違いではありません。
しかし、善玉菌よりも圧倒的に多い菌が存在し、これが重要な役割を果たしているのですが、あなたはご存知でしょうか。
それは「日和見(ひよりみ)菌」です。善玉菌が優勢なときには善玉の、悪玉菌が優勢なときには悪玉の味方をします。何らかの影響で悪玉菌が増えたからといって、私たち人間の健康のために善玉菌を増やしてくれる…というわけではないのですね。
善玉菌、日和見菌、悪玉菌の割合は、2:7:1が理想です。
これくらい、圧倒的に多いのです。
この腸内細菌の理想的な割合から、私たち人間が学べることは2つあると考えます。
腸セラピスト養成スクールでも、必ず受講生に伝えることです。ぜひ、あなたも覚えてくださいね。
悪玉菌はゼロにはならない
悪玉菌を減らそうといっても、ゼロにはならないですし、そうする必要もありません。悪が存在するから相反する善が存在できるのです。
バイキンマンがいるからこそ、アンパンマンが活躍できるようなものです。
割合として「1」で留めておければ、身体にとって何も害はありません。
「善」も度を超えると…
新型コロナウイルスが広まって、一時期「マスク警察」が現れましたよね。「きちんとマスクをつけろ」という主張は至極当然。誰が見ても正しいことです。しかし、これも度を超えると、他人を攻撃する姿になることから、社会問題になりました。
例えば、街中で一般市民より警察官の方が大勢いたらどうでしょうか。安心でしょうか。「何があったんだろう」と不安になりませんか。
善玉菌より、日和見菌。つまり、善にも悪にもなり得る菌が多いのが自然、かつ理想的なバランスです。このことから、私たち人間も、正しさを追求するのではなく、ちょうどいいところ、心地良い所を目指していきませんか。
そもそも腸は、潔癖を好みません。これは衛生観念だけではなく、考え方にも通じると思います。
健康に関して細かい人より、おおらかで楽観的な人の方が、身体も心も健康なことってありませんか。
幸せ腸セラピー協会の考えも、正しさの追求ではなく、一人ひとりが心地よく生きられることを目指しています。
毎月1日に腸活のポイントを配信しています。
1カ月かけて、のんびり取り組んでみませんか。