幸せ腸セラピー協会の腸セラピスト養成スクールに来てくださった方の中で、「高齢者の方に腸もみをしたい」とおっしゃる方々がいらっしゃいます。
そして、私(坂本)も、介護業界にいたときに腸もみに出会い、目の前の高齢者さんには腸活が必要だと感じたので、勉強を始めました。
なぜ、高齢者に腸もみが必要だと感じたのかというと……
・とにかく薬が多い!
・精神的不安を薬で解消している(させられている)
・運動を勧められる機会はあっても、食事を見直す機会がない
・少子高齢化社会において、要介護を予防する必要がある
・便秘やイライラなど、腸が関係している不調が多い
などが挙げられます。
「年をとったら病気になるのは仕方ない」という意見もあるかと思います。筋力や体力が落ちてくるので、免疫力も落ちてくるのが自然です。
一方で、多くのご家庭が昭和のころのような家族構成ではないのですよね。核家族が増え、共働きが当たり前になりました。それに比例して、昔の「嫁が義両親の面倒を見る」と違って、今は「介護のプロに頼める」と変わりましたし、介護を受ける側も「家族では申し訳ないから、介護のプロに頼んでほしい」と考える人も増えています。
とはいえ、少子高齢化ということは、支える人の数の方が少ないということなので、本人が望むケアを必ず受けられるという保証はありません。
高齢者向けの施設ができても、働き手がいない。高齢者が増えているのにもかかわらず、倒産している会社は意外と多いのです。
これから高齢になっていく方々や、自分の将来のためにも、少子高齢化の日本のためにも、『高齢者と腸活』は切り離せないものです。
高齢者と腸活
多くの高齢者さんは便秘になられています。それで下剤をたくさん入れてしまうのですが、たくさん薬を使うことは腸内環境を悪くする一方です。
腸内環境が悪くなると、イライラなどの興奮、もしくはうつ症状などの精神状態にも影響が出ます。
このような症状が目立ってきたら、安定剤や睡眠導入剤など、そのパーツごとに蓋をするように薬が追加されます。中には薬が増えるたびに顔色を悪くし、体調悪化を訴えるものの主治医にはその声が届かない…と打ち明けてくださる方にもお会いしています。
また私自身の経験談ですが、介護職員はあくまでもケアプランに沿った決まったことだけを行うのが仕事ということで、「その食事を続けていたら、体調(内臓疾患)の悪化の可能性がある」と感じても、何も言えませんし、できません。ご自宅で過ごすことを選択している方にも、給食のような決まったものを食べてほしいとまでは思いませんが、せめて「今よりは悪くならないように」という意識があってもいいのではないかと思うのですね。
現在の「平均寿命−健康寿命」で導き出される「要介護期間」は、女性で11年、男性で9年と言われています。
人生100年と言われているのなら、このギャップを埋めることも真剣に考えていかなければなりません。
幸せ腸セラピー協会では、ここに力をいれたいセラピストたちもいますので、今後、この分野でも活動していきたいと思っています。
この思いに共感してくださる方は、ぜひ一緒に取り組みませんか。
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