「あの人は腹がすわっているね」 そんな風に言われる人は、どんな状況でも動じない強さを持っていますよね。
実はこの「腹がすわる」という状態、単なる精神論ではありません。
私たちの「臓器」の状態が、心に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか。
この記事では慣用句をヒントに、心と体の不思議なつながりをお話しします。
「お腹」に力が宿ると、人は強くなれる
ヨガや体幹トレーニングで「丹田(たんでん)」という言葉を聞いたことはありませんか。
おへその少し下にあるこの場所を意識すると、不思議と体も心も安定します。
大きな決断をする時、無意識にお腹にグッと力が入る感覚。これはまさに「腹を据えよう」と体が準備しているサインです。
私たちセラピストは、腸セラピーを通じてお客様のお腹に触れる際、その方の「度胸」や「今の心の安定感」を手のひらから感じることもあるんですよ。
「肝」と「胆」が教える、動じない強さ
「腹がすわる」と似た言葉に「肝(きも)がすわる」があります。 辞書で調べると「めったなことには驚かない」「度胸がある」という意味で、どちらも同じように使われています。
面白いのは、さらに辞書にはよく類義語として「胆(たん)が据わる」とも書かれている点です。
肝臓や胆のうといった臓器は、胃痛のような激しい痛みを伴うことが少なく、悪くなる時も静かに、じっと黙って耐える「沈黙の臓器」です。そんな「何があっても動じず、静かに役目を果たす」臓器の性質が、度胸を表す言葉に使われているのは、とても興味深いですよね。
東洋医学で紐解く「精神のバランス」
東洋医学の基礎である「五行(ごぎょう)」では、肝臓(肝)と胆のう(胆)は同じグループに属し、お互いに助け合って働いています。
このグループは、精神を整え、感情のバランスを司るエネルギーを受け持っています。 つまり、肝や胆を整えることは、精神的な揺らぎを抑え、どっしりと構えた「心の安定」を取り戻すこととイコールなのです。
「最近、些細なことで動揺してしまう」「自分に自信が持てない」という時は、もしかしたら内臓が疲れていて、本来の「すわる」力が弱まっているサインかもしれません。
まとめ:心身のつながりを深く知るために
お腹の状態を知ることは、自分自身の心を知ることでもあります。 東洋医学の視点を持つと、自分の体調だけでなく「なぜあの人はあんな態度をとるのか?」といった対人関係の悩みまで、客観的に理解できるようになります。
「心と体のつながりを、もっと論理的に学んでみたい」 「ストレスに振り回されない自分になりたい」
そんな方のために、当協会では五行の基礎が学べる講座を開講しています。五行の世界観を知ると、あらためて心と体はセットなんだなということを思い知らされます。