サロンでお会いする方々にお話しを伺うと、このような経験談が出てきます。
・皮膚科に行ったら、食事の指摘をされた
・便秘でクリニックに行ったけど、整腸薬も下剤も何も処方されなかった
・腰痛がツラくて整形外科に行ったら、歩く習慣をつけるように言われた
これらの共通点は、医者からは日常生活の見直しを言われただけで、お薬は処方されなかったことです。
ちなみに私(坂本)も、「平日便秘」という時期がありまして、漢方薬局に行ってみたら、1時間のカウンセリングのみで終わったことがあります。
漢方薬の処方はありませんでしたし、実際にアドバイス通りに生活を見直すと、お通じもよくなったのです。
「薬を出さないからいい」という単純な解釈ではなく、「薬を出さないという選択肢もある」ということが大切なのですね。
一方で、薬を出さない医者に対して、「なぜ薬を出してくれないの?こんなに困っているのに!」と訴えるクライアントがいるのも現実です。
あなたがもし、診察の結果、「薬は出さない」と判断されたら、どのように感じるでしょうか。
無駄なお薬もある
一時期、高齢者の薬の飲み忘れによって、自宅に薬がどんどん溜まっているニュースが流れました。
これは、種類が多すぎて管理できないほど処方されているからです。
このときは町の薬剤師が自宅を訪問して、薬の“整理整頓”をし、飲み忘れた分は回収している様子がテレビ番組で紹介されていました。
出された分をきっちり飲まないといけない…のではなく、管理できないということは、多すぎるということです。
また、「不安で眠れないから薬をもらっている」という方もいらっしゃいます。
本当にこの場合の解決策は薬でしょうか。
不安になる原因は何か、どのような工夫をすれば眠れるようになるのかといった想像力が欠如しています。
歩行能力が低下したから、パーキンソン病の薬を処方された。けれども、その薬の副作用で体調を崩された人もおられます。
薬をやめればすぐに体調は戻ったそうですが、この方の歩行能力低下の原因は、筋力低下でした。
パーキンソン病になったとしても、歩行訓練を行うことには変わりないのにもかかわらず、です。
すべての薬が無駄だとは言いません。必要な薬はもちろん、あります。
私たちは薬を「もらっている」のではなく、「買っている」のです。
ですから、薬ではなく生活習慣のアドバイスをくださる医者なんて、なんて親身になってくれるんだろうと感動すら覚えます。
「私はこんなに薬は必要なのかな」「これは何のために飲むのかな」と疑問を持ったら、遠慮なく主治医に聞きましょう。
「出されたから飲む」という受け身ではなく、薬を飲みながらでも自分の身体の変化は自分で観察して、ゆくゆくはその薬が減ればいいですよね。
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