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24歳のとき、神戸にいた私は会社を辞めて、ぴょーんと上京します。
「舞台に立ちたい」という夢を追って、東京の劇団に入り、アルバイトをしながらの生活をスタートさせたのです。
大学時代にチアリーダーとして活動したり、同級生の演劇を見たりしていると、そのまま舞台に立ちたいと思い続けていました。
でも、それで生活ができるとはとても思えず、ずっと悶々としていましたが、一度しかない人生なので、出来るところまで挑戦してみようと思い切り、舞台役者の道に進みました。
風呂なしトイレ共同4畳半アパートも経験しましたが、どの劇団にお邪魔してもとてもかわいがってもらえ、仲間もでき、とても刺激的で楽しい日々を送れました。
この時の経験…立ち方、歩き方、身体及び言葉の緩急のつけ方、発声、標準語、そして羞恥心を捨てる事など、すべてが私の糧になったのは間違いありません。
では、どうして「健康」の分野に進んだのか。下に続きます。
身体が資本!健康は人生を豊かにする!
舞台役者として、ダンサーとして活動していましたが、30歳くらいで、「そろそろ就職しようかな」と思うタイミングがきました。
もうやりきったー!!!という感触があったんですね。
そこで次のステップに選んだのが、フィットネス業界です。
私がずっと続けてきたことで、自分が楽しいと思うのが「身体を動かすこと」。
それと同じ感覚の人たちと出会いたい、そういう人たちがいる環境に身を置きたいというのが動機です。
まだ健康とは何だとか、予防だとかの関心も知識もありませんでした。カフェオレを愛飲しすぎてむくんだことに気づかず、スポーツトレーナーさんに指摘してもらったこともあるほど。
食の知識もなかったし、周りで腸のことを言っている人はいなかったので、ランチは近くのチェーン店でパスタばかり食べていましたね。
それでも毎日、フィットネスクラブに通勤するわけで。
高齢化社会ということで、業界全体が徐々に、「生活習慣病予防・介護予防」にも力を入れ始め、いつの間にか私もその分野に高い関心を持つようになりました。
役者時代の経験にプラスして、フィットネスクラブで得られたことも、今も大いに生きています。
昔は一つの物事を追求できていない負い目がありましたが、色々な分野を経験して、それらがあってこその今だと、無駄はなかったなと感じています。