セラピストになる人は、本当に熱い想いを持って、やさしい方が多いです。
ご自身の体調不良や闘病生活の経験から、腸活に出会って健康を手に入れ、今度は人の役に立ちたいと思って活動される方が多いんですね。
決して「腸活が流行っているから腸もみを!」という人はいません(これが悪いとは思いませんが)。
そんな熱い想いを、今度は全く知らない人に的確に伝えていかなければいけません。
つまり、言語化する、ということですね。
どんな仕事でもコミュニケーションは必要で、それは社内でも社外でも同じこと。
それが、目に見えない腸だとか、実感がわきづらい「自律神経」だとかが絡んでくると、なおさらわかりにくくなります。そこで丁寧に言語化することをすっ飛ばして「とにかく腸もみを受けてみて!腸ってこんなにすごいんだよ!」という勢いだけを発信していても、説得力に欠けます。
では、この腸活全般において、どのように言語化すればいいのでしょうか。
腸活を言語化する際に気を付けること3つ
「教えてあげる」という感覚を持たない
専門知識を手に入れると、ついつい「教え」たくなるものです。ところが相手は、「教えてほしい」と思っているとは限りません。腸の仕組みはどうでもいいから、この便秘が治りさえすればいい…と思っている人も少なくないのです。「教える」の度が過ぎると、上から目線になってしまうので伝え方には要注意。
相手のニーズに合わせて、ご自身の引き出しを開けていきましょう。
専門用語を使わない
どの分野でもそうですが、学びを深めていくと専門用語が当たり前になりますし、もはやどれが専門用語かの線引きがわからなくなります。
また、「自律神経」という言葉は通じても、その理解度は人によって異なりますから、丁寧な説明が必要ですよね。
もちろん、専門知識がある方にはそのままの言葉で進めた方が早いですから、「相手に合わせた言葉」をチョイスしていきましょう。
学んだことを咀嚼して伝える工夫
「専門用語を使わない」に似ていますが、例えば次の文章を比べてみてください。
(1)腸で幸せホルモン「セロトニン」が分泌されるので、腸活をしてセロトニンをしっかり出しましょう!
(2)腸で作られるホルモンは、感情をコントロールしてくれます。イライラしやすい人は腸活で穏やかになれますよ!
いかがでしょうか。
(1)のように本に書いてある単語をそのまま使っても、心が動かないですよね。
そして多くの人は「腸活でどうなるの?」に関心があるので、(2)のように「腸活をすればこうなります」を明記します。
このような文章を書く(話す)ためには、本当に“理解”し、日頃から思考する際には抽象度を上げられるクセがあると、よりいいです。
(抽象度を上げるって何?と思った方は、こういうときに「抽象度上げる とは」等で検索できるようになってください!)
伝えられてこそ腸セラピストとして活動できる
学んで終わりではなく、それを人に伝えて=きちんと伝わってこそ、私たちはセラピストとして活動できます。
そして、お腹のもみほぐしだけではなく、一生懸命に伝えることも私たちの役割です。
言語化が苦手な方も、諦めずに発信していきましょう!