水分補給は「お水」であってお茶ではないですよ、「ウォーター」ですよーというのは何度もお伝えしているのですが、私自身が身をもって「お茶じゃだめだ!」と感じたことがあるので、そのお話をさせて頂こうと思います。
本当に「身をもって」です…。
2019年の秋、鹿児島へ旅行に行ったときのこと。
到着したその日の夜は外食を楽しもうと、地元の居酒屋へ行き、ビールを美味しくいただきました。
一人旅ということと、旅の目的はとにかくダラダラすることだったので、食事を終えたらさっさとホテルに帰り、部屋では備え付けの緑茶を飲んでおりました。
翌朝も部屋でも緑茶を飲み、朝食会場でも出された緑茶ばかりを飲みました。
チェックアウトしてからです。身体の異変を感じたのは…
水分補給はやっぱりウォーターだ!
ホテルにチェックインしてからチェックアウトするまでは、ずーっと緑茶を飲んでいました。緑茶以外は、夕食のビールのみです。
そしてチェックアウト後は、少し歩いて博物館のような施設を訪れたんですね。
秋晴れののどかな鹿児島の、その博物館に到着するかどうかというタイミングで、私はものすごい喉の渇きを感じました。
このとき、頭の中で二人の私が叫びました。
「あんなにお茶を飲んでいたのに!」と、「やっぱりお茶じゃダメなんだ!」です。
博物館のエントランスにあった自動販売機に駆け寄り、お水のペットボトルを購入し、その飲みっぷりはまるで砂漠を歩く人のよう(見たことないけど)。
ぐびぐびと飲んだのを、今でも鮮明に覚えています。本当に全身がカラカラに乾いていました。
緑茶って、利尿作用があるんですね。なので、水分補給のメインとするには注意が必要です。
ちなみに「読経前に緑茶を飲むと、喉を潤したつもりが、かえって渇く感じがする」と話すお坊さんも少なくないそうですよ。
しかもこの鹿児島旅行、緑茶以外に口にしたのはビールのみ! そりゃあ、喉が渇くわけですよね。
もちろん緑茶自体は決して悪いものではなくて、代表的なポリフェノールの一種である「カテキン」が身体によい影響を及ぼすことがわかっています。
一方で、こんなことも思ったんです。
普段から水分摂取量が少ない人や、水分補給=緑茶である人が、今回の私と同じような行動をとった時に、同じように喉の渇きを感じるだろうかと。憶測でしかありませんが、恐らく、喉の渇きに気づかないのではないでしょうか。私は普段はお水で水分補給をしているからこそ、身体の変化に気づけたのではないかと思っています。
お水を飲むと、喉の渇きだけではなく、身体の隅々にまで行き渡る感覚をきちんと得られます。お茶だけで水分補給をされている方は、ちょっと試していただけると、セラピストとしては嬉しいです。