腸セラピスト養成スクール講師、腸セラピストとしての活動の他に、私は「介護予防運動指導員」としても数年(もうすぐ10年!)活動しています。
度々、このブログやプロフィールなどでお伝えしておりますが、私はフィットネスクラブでの勤務を経て、介護業界へ転職し、そこでの経験から「予防の大切さ」と「腸の大切さ」を広めるために現在の活動に至っております。
現在、4か所のサービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)に定期訪問し、運動教室を開講させていただいてます。
施設によって高齢者のADL(日常生活レベル)の差は多少あるので、運動教室の内容も施設によって異なります。60分座ったままで行うことも、45分レッスンのうち25分は立位でボクササイズを行うこともあるんですね。
運動内容がどれだけ違っても、共通している部分があることに気づかされました。
そもそも運動以前に大切なこと
加齢とともに筋力低下は避けられないので、日頃からこまめに動くこと、運動をすることは絶対大事だと私は思います。ただ、それ以上にもっと大事だなと思うことに気づかされました。それは…
出来ないことすらも楽しむおおらかな気持ち!
様々な経験をしてきた私たち大人は、つい「自分にできるかな?」と考えてしまうのですが、「できなくても別にいいやん」「気分転換になればそれでいい」と思えればいいんですよね。
提供している運動教室で共通しているのは、「サ高住の入居者のうち、参加したい人だけが自主的に参加している」です。もちろん、ご入居者様に運動教室を知って頂くため、初期の頃はスタッフの皆さんが積極的にお声がけをしてくださいましたが、あくまでもご入居者様主体です。
「もうすぐ90(歳)でね」なんてお話しくださる方も、「身体を動かすとスッキリして楽しい!」とのこと。理屈じゃないんですよね。
専門家として活動していると、つい「運動は必要です」という目線になりがちですが、参加者に楽しい!と思ってもらえなければ意味がありません。
楽しい!また参加しよう!と思ってもらえれば、たとえ理屈まで届いていなくても結果的に継続してもらえればいいんです。
いくら頭で理解しても、なかなか行動できないことは誰にでもあると思います。そこで、感情に働きかけるっていうのは、とても大切で、運動指導をしながら改めて気づかされました。
これは運動以外でも色々なことに共通していますよね。腸セラピストの方でも、自分自身プライベートの方でも「楽しむ」を大切にしていこうと思います。