「腸もみって気持ち良さそうだけど、施術中におならが出ちゃったらどうしよう…」
便秘やぽっこりお腹に悩むあなたは、そう考えたことはありませんか。
そもそも、腸もみを受けると本当におならが出やすくなるのでしょうか?
まず結論としては、「気にしなくて大丈夫です」です。
それでも生理現象なので、「絶対出ませんから安心してください」という言い方は少し乱暴で、万が一出てしまったとしても、部屋には音楽がかかっていますし(リラクゼーションサロンとしては、やや大きめの音量かな)、もう寝たふりして過ごしてもらったらと思います。なんせ「腸もみ」なんで、そんなことを気にする場ではありません。
この記事では、腸もみは気になるけどおならが出たらどうしようという悩みを抱えるあなたへ、おならが出やすい本当の理由と、気にしなくていいと言える根拠と、腸もみを受ける前にできる簡単な対処法を解説します。
腸もみでおならが出るかもしれないと思う理由
「お腹を刺激するからおならが出る」と考えるのは自然なことかもしれません。しかし、実はその考えは少し違います。
腸もみでガスが出るとしたら、それはお腹の刺激によるものではなく、リラックスした結果であることがほとんどです。
たとえば、アロママッサージや全身マッサージを受けたときに、無意識に体がリラックスして「ふっと息を吐く」ことがありますよね。腸もみも同様に、体が深いリラックス状態に入ることで、自然と体の力が抜け、ガスが出やすくなるのです。
そのため、「腸もみだけが特別」というわけではありません。
実際に私のサロンでは、10代から80代までの方々(男女)に施術をおこなっていますが、これまでに施術中にガスが出たお客様はいらっしゃらないですし、もしいたとしても私は気づいていないのでご安心ください。
腸内環境だけじゃない!ガスがたまる原因
何らかの影響で腸内環境が乱れて、ガスがたまり、お腹が張る…そのように考える人も多いのですが、次に挙げることもガスがたまりやすい原因です。
不安症や神経質な方は、無意識のうちに空気を飲み込んでいることがあるので、それがガスになってしまうんですね。また、マスクをしているときは鼻呼吸がしづらくないですか? 知らず知らずのうちに、口呼吸になっているかもしれませんね。
腸もみサロンに行く前にできること
お腹の張りが気になる方は、腸もみサロンに行く前に、まずご自身でやってみてほしいことがあります。それはまさに、上に挙げた3つのことを一つずつ解消していくことです。
日常生活の中で無意識に行う呼吸は、鼻呼吸(鼻から吸って鼻から吐く)を行っていただきつつ、少し時間をとっていただいて『鼻から吸って口から長く吐く』をやってみてください。リラックスするためには自律神経のバランスを整える、もしくは副交感神経を優位に働かせることが重要なのですが、ここで具体的に行うのが呼吸なんですね。
多くの方は「(深)呼吸してください」と言われたら、胸いっぱいに空気を吸われますが(ラジオ体操でも吸う所から始まりますよね)、まずは今ある息をふーっと吐ききるところからスタートです。ヨガをしたことのある方なら容易にイメージが湧くのではないでしょうか。
こういう一見些細なことの繰り返しで、ガスが溜まるのを防いだり、お腹の張りを軽減することに繋がります。
いかがでしたでしょうか。『腸もみをすればおならが出る』という公式は存在しません。それならと思われた方はぜひ一度腸もみサロンでお試しください。