3日間開催される健康博覧会の、初日と2日目に行ってきました。
初日はセミナー4つと各展示を回っていたのですが、2日目はセミナー5本に参加するのみ! 展示の方も回っていたら、終始気を張ることになって後半のセミナー受講する集中力が途切れそうになるので、2日目は展示の方は回らないと決めて行ってきました。
ということで、今日のブログもそのレポートになります。腸活とか限定した話ではなく、男女の性差で見た健康・介護をキーワードにまとめてお伝えしますね。セラピスト、介護職や医療従事者じゃなくても、どなたにでも聞いてほしい内容です。
健康博覧会初回に行ったレポブログはこちら。
男性は8年、女性は12年
これ、何の数字がわかりますか? 「平均寿命ー健康寿命」の年数、つまり「不健康期間」だとか「介護を必要とする期間」だとか言われます。国や自治体はこの年数を縮めようとしているのですね。
じゃあ、何で介護を必要とする状態になるのかっていうと、これが男女で違いがあるのです。男性は働き盛りの40代50代あたりでメタボになり、そこから高血圧とか、生活習慣病なんかも絡んできます。一方で女性は「メタボ健診優等生」で、この割合は少ないんです。もう圧倒的に「骨粗鬆症、筋力低下」が要介護になる要因です。
筋力低下はじわじわと来るから気づきにくい
運動習慣がないまま年齢を重ねた(=代謝が落ちた)ときに、栄養バランスをあまり考えずに(というか知識がないまま)やみくもなダイエットをしてしまうと、低栄養につながります。他によく聞くのが、主婦の平日の昼ごはんは自分の分だけだから、人に見せられないくらい適当になってしまうとのこと(わかります!)。お腹を満たしても栄養が摂れてないんですね。
女性は男性より筋肉が少ないし、筋トレしても男性より筋肉つきづらいし…その上、そもそも運動習慣がないし、低栄養で、また女性ホルモンの関係もあって、筋力も骨密度もどんどん落ちていくんです。しかもじわじわと、なので気づきにくい!
料理や洗濯、スーパーでの買い物など、一通りの家事を毎日こなしているから、まさか自分が動けなくなるなんて想像できないと思うんですね。骨が折れるリスクがあることをしているつもりもないし。それでも女性の骨粗鬆症は男性の3.3倍であることもデータで出ていまして、例えばトイレに座った瞬間に圧迫骨折とか、筋力低下からの転倒によって大腿骨骨折とか、介護業界にいた私もよく聞いていました。
ちなみに大腿骨骨折した高齢者の1年以内の生存率は約10%、5年生存率はがんより低いとか、ステージ3~4相当だとかいわれているんです。
だから運動しよう、じゃない
だから運動しよう!と言いたいんですけど、今回「行動変容」というワードがたくさん出たセミナーもありました。これは健康経営(会社で働く従業員の健康を守る)を考える上でも全く同じです。人の行動が変わることを指すのですが、運動をはじめとする健康管理って、やる人は自らやるし、やらない人は誰に何を言われてもやらないですよね。だから「運動しよう!」の一言でこの問題は終われないんです。悲しいかな。
そこで、日々の生活の中で知らず知らずのうちに健康を維持できていることを目指す!って、大阪・関西万博の大阪パビリオン総合プロデューサーさんがおっしゃってました。なるほどー。もう、そうせざるを得ないかーと妙に納得してしまいましたよ。2025年に期待しましょう!
もちろん、幸せ腸セラピー協会も引き続き、「正しさ」ではなく、「楽しい、幸せ!」という感情を大切にした健康維持向上を進めていこうと思います。