突然ですが、お酒はよく飲みますか。私は家ではめったに飲みませんが、外で食事を摂るときには適度に飲むことがあります。20代のころは、雰囲気に任せてガバガバ飲んでいた頃もあったのですが(ガバガバ!)、二日酔いほど時間を無駄にすることはないと痛感したので、今はほどよく…に留めています。
さて、お酒を飲んだ後に腸もみをするのはあまりオススメしませんが、脇のあたりを温めることは、ぜひ取り入れてほしいなと思います。
『脳腸相関』という言葉は聞いたことがある方も増えましたが、ここでは『腸肝軸』が関係してきます。読んで字のごとく、腸と肝臓は連携しているということですが、どちらもデトックスする臓器であるといえばイメージが湧きますでしょうか。
脇のあたりを温めるということを、もう少し具体的に書いていきますね。
肝臓を温めよう
温かいシャワーをあてるのもよし、手でマッサージをして温めるのであれば、誰でもすぐにできますよね。
脇のあたりと言いましたが、もう少し具体的にいうと、右胸の下です。肝臓は『沈黙の臓器』って聞いたことがありませんか。肝臓が悪くなっても自覚症状がなく、気づいたときには悪化しているといわれるので、日頃からケアしておくことが大切になります。もちろん、アルコールを飲まない人でも、です。慢性的な疲れにお悩みの方は肝臓ケアをしてくださいね。
ダイエットにもオススメ
ダイエットで注目するのが、基礎代謝です。基礎代謝とは何にもせずに、ただ生きているだけで消費するエネルギー(カロリー)のことを指します。この基礎代謝が高い方が太りにくいということです。代謝には筋肉が重要だということはよく言われますが、実は肝臓が一番消費量が多いんですね。なので、肝機能を高めることは、基礎代謝を上げることにもつながります。ちなみに体温が1℃上がると、基礎代謝が12~13%もアップします(すごい!)。やはり低体温(35℃台)は早く卒業して、36℃台(できれば後半)を目指しましょう!
腸内細菌叢と肝疾患
腸内細菌叢(=腸内フローラ/叢:そう)と肝疾患発症メカニズムの解明については数年前から研究されていて、その研究費用は今年度も含めると4億を超えています。論文も出ています。それでも、肝臓を守るために腸内細菌のことを教えてくれる医者は、今のところいません(腸内細菌のエビデンスがないから信じられないと言う人もいます)。たくさんお酒を飲んだからといって肝疾患になるとは限りませんが、肝疾患リスクはアルコールだけではないのです。
右胸の下あたりをあたためる。今日からやってみてくださいね。