何かの資格や手技を学んだのにもかかわらず、数日経った頃に「これであってるのかな…」と不安になったことはありませんか。テキストを見返すだけで思い出せるならともかく、身体を動かすことは、やらなくなったり、無意識に自己流になってしまったりすると、曖昧になるものです。せっかく教わったのにもったいないですよね。
先日、腸セラピスト養成スクールを卒業した女性から、「腸もみ(施術)をするときに余計な力が入っている感じがするので見てほしい」と連絡がありました。余計な力が入っていると自覚した理由は、いくら部屋の暖房をつけているからといっても、ものすごく汗だくになったり、歯を食いしばっているという指摘を受けたらしいんですね。力でお腹を押すことはないにしても、腸もみを受ける側にとってもよい状況ではありません。セラピストの手とお客様のお腹が触れることで、互いに感情を伝えあうこともあるので、なるべく早めに修正する必要があります。
腸もみをする際に、余計な力が入ってしまう…何を見ていけばよいのでしょうか。
腸もみをするセラピストのチェック項目
スクール卒業生に、いつもの感覚で施術する姿勢を取ってもらいました。そこでチェックしたのは次の項目です。
セラピストが施術をする際に、必ず自分の身長に合った高さで行いましょう。低すぎるとかがむ姿勢が多くなって腰を痛めます。ちなみに今回は、身長に対してベッドが高い位置に設定していることが判明しました。高すぎたことで、無意識に肘を曲げてしまう、その時に肩が上がってしまう…ということが起きていたんですね。「いつも通りの施術姿勢」を写真に撮ってみると、無意味に両肩を上げていることがわかりました。これはクセになっていたので、自分一人では気づきにくいところです。
足の幅や位置
セラピストの手技を学ぶ際に、手先の動きだけを真似ようとしがちですが、足の位置なども見ていきます(スクールでお伝えしています)。例えば、両足を真っ直ぐ揃えて立って施術するのは、力押しをしないといえども不安定です。手技によってはセラピストの膝を動かすこともあるのですが、棒立ちしないように注意しています。
バレーボールでレシーブするとき、腕を下から上に振り上げるのではなく、膝の曲げ伸ばしも活用しますよね。そんな感じで、セラピストも全身を使うイメージです。
体幹
これは今日明日で身につくものではありませんが、体幹が弱いと姿勢が悪くなってしまい、余計なところに力が入ってしまいます。腹筋を鍛える運動をするのに、お腹ではなく、例えば首に力が入ってしまう方がいますが、お腹だけで支えられていないからなんですね。立位でも座位でもですが、姿勢を保つためには体幹の力をつけておきましょう。
スクールを卒業しても安心サポート
スクールでしっかり学んでも、卒業して実践していく中で疑問が出てくるものです。そんなときは遠慮なくご連絡いただければ、全力でサポートさせていただきます。
腸セラピスト養成スクールはご自身のスケジュールに合わせて受講が可能です。まずはお気軽に無料説明会からどうぞ。オンラインでも
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