健康の情報を集めようとすると、いつまで経っても終わりません。「腸活」という括りにしてもそうです。結局、1日2食なのか3食なのかわからないとか、コーヒーは飲んでいいのか我慢した方がいいのかとか、迷うことだらけですよね(食事の回数やコーヒーについては、実は説明がつくのですが…)。
セラピストになりたいとお考えの方も、スクール選びで終わることはたぶんなくて、本を買いあさってみたり、セミナーに参加して見たり、そうこうしていると、SNSでおっと目を引く健康情報が飛び込んできたりして、学びには終わりがありません。腸のことなんて日進月歩。まだまだ解明されていないことも多いので、なおさらです。
でもお客様からお金をいただいて施術を提供するのであれば、いつまでも「学んでいるところです」とも言ってられません。全部を理解したら自信がつくはずだと思いきや、全部を理解する日なんて永遠に来ません。
じゃあ、どうやって学べば自信につながるのか、みんなどこまで学んで納得しているのか。気になりますよね。
一生勉強。これは間違いないですが、サロンを開業するならば、ある程度「ここまでは!」という線引きもしておくにはどうすればいいいのでしょうか。私なりの考えを書いていきますので、資格マニアみたいになっている方に届けばいいなと思います。
アウトプットを想定したインプットを
セラピストとして活動するならば、お客様のことを考えましょう。(自宅サロンでもレンタルサロンでも)サロンをオープンするにあたり、どんな人がお客様なのかを必ず考えます。例えば便秘に悩む50代女性とか、便秘と生理痛の両方に悩む30代女性とか、仮でもいいので決めた上で活動していきます。
届けたいお客様を決めたら、そのお客様に必要な情報を選んで学んでいきましょう。
もちろん誰しも癌になるリスクはあるし、冷えは万病のもとと言われるからおさえておきたい症状です。でも、それを言い出すときりがないので、まずはあなたがお役に立とうとしている人は誰なのか、その人のために知っておくべき知識は何なのかを考えるんです。
どうアウトプットするか
インプットする際には、どのようにアウトプットするかを同時に考えておきましょう。例えば私なら、「毎月配信しているメルマガに掲載することを想定してこの本を読もう」とか、セラピスト養成スクールで補足説明できるように情報を仕入れようとか、アウトプットをイメージした上でインプットします。
メルマガやスクールなどがなくても、SNSで投稿するとか、家族に話しをするのでもいいんです。人に伝えられて初めて“理解した”と言えるので、学びは必ず書いたり話したりしましょう。人にわかるように書いたり言ったりできなければ、まだ理解したとは言えません。
知っているだけでは人の役に立たない
たくさんの知識を知っていても、知っているだけでは自己満足の域を超えません。人の役に立ちたい!という思いがあれば、得た情報をどんどん人に伝えていきましょう。「うまく言えないかもしれない」と不安になることもあるかもしれませんが、始めなければ上達することはありません。まずは家族に話してみるところから始めてみませんか。アウトプットをしていくたびにどんどん理解が深まるので、同じようなことを何度も学び直すこともなくなりますよ。
もっと知らなければ!という不安を消す方法は、たくさん学ぶことではないのですね。