医者でも医学部で学ぶ間に腸内環境だとか腸内細菌という勉強はしなかったと言われています。
一方で、本屋さんに行くと腸活に関する本がたくさん並び、文字だらけな一冊もあれば、イラストがたくさんあって初心者でもわかりやすい一冊もあるので、これはこれでまた「どれから読めばいいかわからない」と迷われる方も少なくありません。
この記事では、医者でも看護師でもない私が、何をどのように学んで、腸活の講師を務められるようになったのかを振り返っていきますので、これから腸活を学んでいきたい方にとって参考になれば幸いです。
腸もみサロン開業までの経歴
大学を卒業した後、一度は正社員として働くものの2年目の夏に辞め、29歳になるまではバイトをしながら食いつないできております。20代の間は舞台役者として活動していたので、ただ生活費を稼ぐためだけにアルバイトを掛け持ちしたり、シフトが自由なバイトにしたりという時期でしたので、ここの経歴は参考になりません。
30歳からはフィットネスクラブで働き、ここでスポーツトレーナーさんに出会ったり、勤務時間外にマシンを使ってみたり、「介護予防運動指導員」という資格をとるために分厚いテキストを持ち歩いて勉強していたので、まずはここで身体のだいたいのことを知ります。(本当に“だいたいのこと”です)

その後、33歳でデイサービスに転職をしました。介護予防運動指導員の資格を活かしたい!と思ったからです。この仕事が天職だと思うくらい本当に好きだったので、仕事休みの日に、前職のスポーツトレーナーさんから教えてもらったイベントに参加し、高齢者向けのエクササイズを学びに行っていました。ここでさらに軽度な運動のバリエーションを仕入れることになります。
介護予防運動指導員として活動する中で、「運動だけでは限界がある」と気づき(今思えば当たり前だとは思うのですが、運動さえすればいいのかと思っていた節がありました)、本当にたまたま知り合いの人から「腸もみを受けてよかった!麻紀ちゃんも受けてみない?」と言われ、「何それ?」とも「特に腸の悩みはないんだけど」とも言い返さずに、素直に受けに行ってきました。
その腸もみをされていた先生に「高齢者に運動指導をしているんだけれど、成果が十分に出ない」とぽろっと相談したら、「腸じゃない?」と言われ、学び始めたのがスタートです。職場のデイサービスに通う高齢者さんをもっと健康に、元気にしてさしあげられたらという想いが、腸の学びに繋がったのです。
腸セラピストから学んでからの動き

講座を修了した後、「30人に施術したらテストが受けられる(=先生に施術する)」という状態だったので、修了した月の終わりに実は東京から関西に帰ったのですが、家族やめちゃくちゃ久しぶりの友人、引っ越し先で知り合った人にとにかく声をかけまくって、30人に施術をし、それを記録した上で、テストに申し込みました。
後で知ったのですが「テストを受けるなら30人くらいに施術してからの方がいいよ」ということであって、絶対条件ではなかったのですが、このがむしゃらにやったおかげでスキルは上がったなと思います。
10月15日に修了書をいただき、10月末に引っ越し、11月から年末までの間に介護の資格を取るスクールに毎日通いながら30人に施術し、年明けに東京へ行って先生に施術させていただき、2016年1月に開業届を出しました。(テストは年内だったかな?)振り返るとスピード感満載!
もともと開業する際にやろうとした事業は、介護予防運動の教室を開くことで、腸もみサロンではなかったのですね。
地域の起業開業支援に相談に行ったら、高齢者向けの事業って難しい(というか、ひとりではムリ!)という現実を目の当たりにし、急遽方向転換してセラピストとしてスタートを切ることに決めたのでした。
行動しながら考えよう
セラピストを目指す人の中に、「完璧になって自信を持ってから始めよう」「もっとメニューや資格を増やしてから始めよう」とお考えの方もいらっしゃいますが、さっさと行動してしまった方が早いです。
健康に関する学びは一生終わりませんし、お客様もいないのに必要な手技なんて決められません。
サロンを開業しても、いきなり満員御礼になることはありませんから、サロンの仕事をしながら同時に学んで、インプットとアウトプットの両輪を高速で回した方が身につきます。
自信は経験を積むからこそ、自信になります。たくさん学んだから自信になるのではありません。早く実践に移ってください。
そして早く、あなた自身が周りの人に知られるように、行動してください。
1年目から講師として活動

「私、腸もみやってます!」と色んな人(特に経営者)に言いまわって行ったことが功を奏したのか、開業1年目から腸活や食育、健康関連のセミナーに登壇する機会をいただきました。とはいえ、交通費すらいただけない現場もありましたが、講師としての経験と実績を積み、私自身を知ってもらう機会だと思って、声をかけられたら全て対応させていただきました。
講師業をすると、もっとわかりやすく言うにはどうしたらいいのかと立ち止まり、改めてその分野を本やネットなどを使って勉強し直すことの繰り返しだったので、知識を確実に身につけるには、人に教えることだと断言できます(もちろん、腸活にかかわらず)。
本やネット以外でも、直接足を運んで、様々な情報を取りに行きました。講師によってはAと言ったりBと言ったりされることはありますが、その「答え」を暗記するのではなく、「なぜA(B)と言われるのか」を冷静に考えると、「この側面から話をしているんだな」と気づけ、多くの場合は「どちらも正解だけど、その根拠はこうである」と自分の中で引き出しが増えます。
いくら講座を受講しても、先生の言う答えを暗記するような学び方では、浅い知識になるので、とにかく自分で考えて咀嚼して、言葉を変えても説明できるくらいに落とし込みましょう。
インプットをして満足しない!

幸せ腸セラピー協会の特徴は東洋医学がベースであることで、これは鍼灸師・按摩マッサージ指圧師である夫からも学び、陰陽五行に関しては3名の先生からも学びました。そして学んだらすぐにアウトプット!!
このようにブログに書くのもいいですし、五行に関しては先着10名で体質チェックをさせていただきました。
いろんな施術方法、セラピー、資格がありますが、学んで満足していませんか。趣味で知識欲を見たしたいだけであればそれでも構いませんが、セラピストとして知識を身につけたいと思われるのであれば、インプットとアウトプットの高速回転を強く推奨します。
何をどれだけ学んでも、常に上には上がいます。その時々の精一杯を発揮していきましょう!
講座を持ちたいと思われる方は、サポート体制も整えております。
講座はあなたが知っていることをただ単にペラペラとおしゃべりする場ではなく、「知りたい!」と来てくださった方が「おもしろい!わかった!できた!」と変化を手に入れるところがゴールです。
興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。