巣ごもりが続いたコロナ渦で、トレーニングをしていない人たちの間でも「プロテイン」が注目されました。
中には「置き換えダイエット」として、プロテインを食事代わりに摂るという番組の企画まであったのです。
テレビ番組では、基本的に「耳障りのいいこと」しか言いません。
それも健康系の番組ではなく、バラエティー番組であればなおさらです。
これさえ摂れば!というのはとても魅力的で、つい真似をしたくなるものですが、私はこのプロテインを摂ることに慎重派です。
サロンのお客様にも、積極的に勧めることはありません。
今日のブログでは、なぜ私がプロテインを積極的に勧めないか、その理由をお伝えします。
反対に、「このような人は摂ってみて、様子を見てください」という例もご紹介したいと思います。
プロテインを積極的に勧めない理由
摂取するタンパク質が多すぎると腎臓の病につながる
腎臓病予備軍の割合は、なんと8人に1人ともいわれています。
腎臓の数値は血液検査でわかるのですが、「筋トレやってて」と答えたら、「その影響かな」と医師に言われて終わったケースがあります。筋トレというと、いいことをしていると捉えられがちですが、その裏で大量のプロテインを摂っているかもしれませんし、筋トレのしすぎもよくありません。
理由は何であれ、数値に出ている時点で、今の生活を見直す必要があるのです。
悪玉菌が増える
タンパク質を摂取すると、体内で「窒素」が発生し、これが元で悪玉菌が増えます。
悪玉菌自体はゼロにならないし、ゼロにする必要もないのですが、健康のために良かれと思ってたくさんプロテインを摂っていたのに、悪玉菌が増えることを知らなかった…ではショックですよね。
プロテインを摂るときには、善玉菌が増える食材(食物繊維が豊富なものなど)も摂るようにしましょう!
いくら栄養が摂れるからといって、流し込んでもいいわけではありません。
よく噛むことで唾液が分泌され、消化が進みます。また満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎ防止になったり、脳の活性化にもなるんですね。
咀嚼する力がない高齢者や、体調不良などで食欲がないときなどは、プロテインもありかと思います。
便利なものほど、その活用の仕方に気を付けて、うまく役立てていただければと思います。