「健康博覧会2023」(2月8日~10日@東京ビッグサイトで開催)にて出展されていた企業さんの、レトルトカレーを食べてみました。有機野菜を使ったもので、レトルト食品といえども添加物を入れずに作られているとのことで(すごい!)、レトルトカレーとラーメンのサンプルをいただいたんですね。
この食事に関して、私はなるべく「普通」の感覚を忘れたくないと思っていて。
腸活をはじめとする健康産業に足を突っ込むと、やっぱりどうしても食の安全に関する情報に触れるし、身体は食べ物で出来ているのですから、添加物は体内に入れたくありません。今すぐ倒れるわけでも、蕁麻疹が出るわけでもありませんが、腐らないパンなんて怖いじゃないですか。できるだけ、自然のものをと意識しているのです。
一方で、自然災害の多い国で生活している以上、保存食が食べられないというのも考えものかなという気持ちもあります。ぬか漬けなど、体によくて保存が利くものは確かにありますが、必ずしも自宅で被災するとは限りません。日常生活にしても制限は少ない方が楽しめることには変わりありませんよね。調味料はきちんと選びつつ、「○○は絶対口に入れない!」という思考は持たないようにしています。
ところで、食事には3つの機能があるのをご存知でしょうか。
食の三大機能
食べ物の話をすると、「栄養のためにこうした方がいい派」と、「好きな物を食べた方が結果的にノーストレスで健康的!派」の二つに分かれることもあるのですが、これはどちらも「そのとおり」なんですね。
第一次機能:栄養
まずは、栄養を摂ろうというのが第一次機能。機能の一つというより、「第一次」つまりこれが一番なんです。生きていくために健康を維持するために、食事を摂ります。「好き嫌いなく何でも食べよう」とか「嫌いな物を克服しよう」というのは、ここのことを言っているわけです。
第二次機能:感覚
例えばバーベキューをするっていうのは、お肉をたくさん食べてタンパク質を摂ろう!というより、みんなでイベントをやると楽しいよね!というものですよね。結婚する前の「両家の顔合わせ」って、絶対食事をするじゃないですか。「食事会」なんて言ってないのに。あれも食事を挟むことで緊張を紛らわせたり、場を持たせたりする効果もあるわけです。このように、栄養面をちょっと脇に置いといて、みんなで食べるとおいしいね!とか、好物を食べると癒される~!元気出るー!っていうのが、ここに該当するのですね。
第三次機能:調節
普段は食べないけど、ちょっと胃の調子が悪いからお粥にしようとか、熱中症対策として梅干しを食べておこうとか。『医食同源』という言葉があるとおり、食べ物の足し引きなどで体調を調節しようという感じのことを指します。子供のころに親がやってくれたことなども含め、多くの人がこの辺りのことを『知恵』として活用されているのではないでしょうか。
体の声を聴いて食べよう
いろんな考えの方がいるので、食に関しては1つの話しにまとめることはできません(ビーガンとか、朝食べる・食べないとか)。まずは、お腹が空いてから食べるとか、ゆっくりと味わってたべるとか、基本的なところを大事にしていけば、少なくとも暴飲暴食は減らせるのではないでしょうか。
自分自身の嗜好もいいですが、「体の声」を聴いていくと、お酒は控えようとか、砂糖ばかりで栄養のない菓子パンを減らそうとか、徐々に労われると思っています。