このブログをご覧の方は、「セロトニン」という言葉を聞いたことがあるかと思います。また、腸を整えるとメンタルケアにつながると聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。幸せ腸セラピー協会の腸セラピスト養成スクールを受講する方の中には、心の不調をも解消したいとおっしゃる方もいらっしゃいます。
心の不調と言えば、日本の中高年の引きこもりは若年層より多く、その数は内閣府の調査によると60万人とも言われています。8050問題も社会問題になっていますよね。
この「Hikikomori」という日本語が海外で使われることがあるのをご存知でしょうか。ただし、「Sushi(寿司)」ほど“誰もが知っている日本語”ではないみたいです。「一人暮らしで、あまり他人と関わらない」とか、「部屋にこもって一人で過ごしている」といういわゆるインドア派であることを指すなど、日本で使われるような引きこもりに該当する英語がないそうです。
そして、日本人はセロトニン分泌は少ないという研究があるのをご存知でしょうか。
そう、ご存知「セロトニン」!幸せホルモンのセロトニン!日本人はこれが少ないというのです。
どういうことか、解説していきますね。
日本人のセロトニンが少ない?
セロトニンってなんだっけ?
そもそも「セロトニン」ってなんだっけ?ということで、確認しておきましょう。
不安感を抑え、楽観性を増す脳内物質です。安定させる物質です。
これが「少ない」とはどういうことでしょうか。
まず、脳内物質の中で、次の3つの脳内ホルモンがあります。
ノルアドレナリン、ドーパミン…聞いたことがあるかと思いますが、これらも確認しておきます。
「ノルアドレナリン」は興奮や覚醒を司る物質で、これが多いと活動的になります。危険を感じた時(ストレスを感じた時)も反応して、ノルアドレナリンが分泌されます。
「ドーパミン」は快感や多幸感を得る、意欲を作ったり感じたりするホルモンで、運動調節にも関連しています。
不安が生まれるメカニズム
このうち「不安」に直結する物質が「セロトニン」で、精神の安定に寄与するホルモンです。
セロトニンの役割はノルアドレナリンを抑えて不安を鎮めること、ドーパミンを抑えて満足感を与えることなんですね。ドーパミンって一見「いいホルモン」に見えますが、やはり何でもバランスでして、これが過剰になると、統合失調症や過食症、アルコール依存症やギャンブル依存症など様々な依存症を引き起こす可能性があるといわれています。
で、仕組みはここでは端折りますが、「セロトニン トランスポーター」というのがあって、遺伝子量の多い「L型(ロング)」と遺伝子量の少ない「S型(ショート)」の2種類があります。
L型はセロトニンを多く作り、S型は少なく作るんですけど、遺伝子の型は「LL型:楽観的」、「SS型:不安を感じやすい」、「SL型:LL型とSS型の中間」の3種類の組み合わせがあるんですね。
日本人は不安を感じやすいという調査結果
ある調査によれば、特に日本人では「SS型」が最も多く、なんと全体の68.2%を占めます。アメリカ人のSS型は全体の18.8%とのことなので、日本と比べると大きな差があります。
「LL型:楽観的」遺伝子を持つ人はアメリカ人では32.3%で、日本人ではたった1.7%の人しか保有していないことから、その差はなんと19倍!!!そりゃあ、「アメリカンドリーム」なんて言葉があるくらいですから…
では、なぜこのような数字になっているのか(日本人は不安を感じやすいのか)というと、どうやら災害が多い国だからでは?というのが今のところの定説です(他に情報があれば教えてください!)。
もちろん、アメリカ人でも「LL型」が100%ではない=不安を感じやすい人もいるでしょうし、日本人でも楽観的な人はいますが、国民性としては「確かに」とうなずける結果だなぁと感じています。
諦めるのは早い!今からできること
「私が不安を感じやすいのは、SS型だからだ…仕方ないことなんだ」と思うのは、まだ早いです。その理由は、環境次第で人は変われるからです。
アクティブな人に囲まれていると、自分もアクティブになるし、人の悪口ばかり言う人に囲まれると、自分も人の悪口を言うようになるのは想像できるかなと思います。もし、もっと前向きになりたい!と思われたら、前向きな人と付き合えばいいのです。
さらに、腸活に取り組むことで、感情のコントロールができるようになった方は、実際に何人もいらっしゃいます。
腸もみを繰り返すとか、腸内細菌が喜ぶ食事を摂るとか、方法は様々ありますが、しっかり腸を活性することで「自信がついた」「穏やかになれた」という声をいただいております。
じゃあ、何からすればいいの?という方に、幸せ腸セラピー協会からは『腸もみ初級講座』をご提案致します。マンツーマンで受講できるので、あなたの身体のお悩みも講義の中で承ります。