腸活に関心を持って、このブログをお読みになっている方は「なるべく薬に頼らないようにしたい」とお考えの方が多いと思います。
では、その「なるべく」ってどれくらいでしょう。
体調不良になると、薬に頼りたくなるのは、早く治したいからだけではなく、健康を損なうことで人は不安になり、何かにすがりたくなるんですね。
今、元気なうちから、薬とのつきあい方を考えてみませんか。
薬は毒か悪か?副作用が心配…
どんな薬にも副作用があり得ます。「副作用が怖い」「副作用が心配」と口にする人がいますが、本当にそのとおりで、口に入れたものを「なかったことにする」なんてできません。
私の家族は、薬の副作用で不整脈に悩まされました。不整脈が起こってすぐに「あ、これは薬の副作用だな」と気づくことはなく、疲れかな、ストレスかなと不安になりながら、そのときにできるセルフケアをしながら過ごしていました。
とうとう夜も安心して寝られないくらいの不整脈になったので、かかりつけ医に相談したところ、薬の副作用ではないかということで、すぐに処置してもらいました。
その後は徐々におさまりましたが、それまでの薬を体内から排出するわけではないので、原因がわかってからも身体の反応がかわるまでには少し時間がかかったようです。
薬は飲まない方がいい?どう付き合う?
じゃあ、薬は飲まない方がいいのかというと、そうでもありません。
身体の不調は「糖化、炎症、酸化」に分けることができまして、ほとんどの体調不良は炎症に分けられます。もし痛みや苦痛をそのまま歯を食いしばって我慢していたら、その炎症はおさまるどころか、次の炎症を引き起こしかねないので、むやみやたらに我慢するのはいい事がひとつもありません。
いったん、薬の力を借りて、なるべく早いうちに炎症を落ち着かせ、それを繰り返さないよう、日々の生活習慣や食生活などを見直すことが大切です。
例えば不眠でお困りなら、睡眠導入剤を飲むか飲まないかで悩むのではなく、一旦はその力を借りてしっかり寝て、翌朝きちんと起きたらまず日光を浴びましょう。
朝起きて日光を浴びることは、夜に寝るために必要な準備といえます。不眠で悩マンれている方は、寝る直前だけどうにかしようと考えがちですが。朝起きた瞬間から睡眠のことを想定して活動していきましょう。
個々の体力が違うから人の真似はしない
「風邪くらいなら薬は飲まない」このように言う人も少なくありませんし、飲まなくて治るならそれに越したことはありません。
どんな体調不良も改善のためには、体力が必要ですから、迂闊に人の真似をしてはいけません。中には風邪のひきはじめに漢方薬を飲んで、身体を温めるという人もいます。漢方薬も薬ですが、西洋医療の薬と線引きするために(性質を区別するために)「薬は飲まない」という人もいます。
誰が陰でどのように対処しているのか正確にはわかりませんし、繰り返しますが、不調からの回復はもともとの体力が大きく関係するところなので、元気なうちから基礎的な体力をつけておくことを心掛けておきたいものですね。