セラピストにとって必要なものは何だと思いますか。
安心安全で、かつ効果的な技術? 専門的な知識? それとも、他との差別化をはかれる特徴?
どれも必要ですが、一番必要なものとしては、お客様のことを想う気持ちです。
「当たり前じゃないの?」と思う方も「想いだけじゃ仕事はやっていけないよ」とお考えになる方もおられるかもしれません。
このブログでは、お客様のことを想う気持ちを忘れてしまったらどうなるのかを、書いていきます。知らないうちにこうならないよう、気を引き締めていきましょう!
お客様を想う気持ちって何だろう
セラピストとして活動したいと思ったとき、そこには何かに悩まれるお客様の姿をイメージしたはずです。もしかしたらそれは、以前のご自身だったかもしれません。こんな悩みを持つ人の役に立ちたい、という想いがあったはずです。施術の腕に対しては誰かと比較すると、評価が分かれるところですが、お客様に対する気持ちは比べられるものではありません。
ただ、施術の練習や知識を身につける中で、形のない「想い」をずっと同じまま持ち続けるのも容易ではないです。もし、この気持ちが薄れてしまったらどうなると思いますか。
セラピストよがりのメニューにならないように
役に立ちたいと思ったお客様のことではなく、「こんなに学んだんだから、形にしたい」「腸がすごいってよくわかったから、みんなに知ってほしい」という想いが膨らんで、セラピストよがりのメニューを作り出してしまいかねません。思いが膨らむのはいいのですが、そのベクトルが誰に向いているのか、誰がそのメニューを欲しいと思ってくれるのか、誰がお金を払うのかというところまで考えないと、善意の押し付けになってしまいます。
セラピストは学ぶことに時間もお金もかけますが、お客様も同じように「学びたい」と思っているでしょうか。学んだ方がいい!と思っているのはセラピストだけではないでしょうか。もし肩こりや腰痛が起きた時、同じようにあなたは「なぜこのようになってしまったのか、その仕組みを知りたい!」と思うでしょうか。
学べば忘れやすくなる人の気持ち
難しいことを学べば学ぶほど、忘れてしまうこともあります。初心に帰って、これは誰のためのものなのか、誰が必要としてくれているのか、自己満になっていないかを、見直したいですね。私も時々振り返りたいと思います。