セラピスト(になろうとしている)みなさん。
メニューを決める際に「まずはカウンセリング○分で…」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、セラピスト目線とお客様目線の「カウンセリング」にはこのような温度差があるよ!っていうのを、この記事に書いていきます。
そもそも、なんか当たり前のように「施術の前にはカウンセリングを!」って思われているかもしれませんが、そのカウンセリング時間で聞いたことをきちんと反映できていますか。私はお客さんの立場になったときに「A4の紙ぎっしりに項目があるけど(なんなら両面とか2枚とか)、これ全部を頭に入れて私のケアをしてくれるのだろうか」と疑問に思うことがあります。たくさん記入したのに、施術しながらアレコレ確認されるときは、「触診技術は大丈夫か」とさえ思うことも。
私の「腸セラピーサロン凛花」では、カウンセリングがないメニューもあり、リピート率が高いです。
そのあたりも絡めて書いていきますね。
「カウンセリング」に馴染みがない日本人
私たちセラピストは当たり前のように「施術前にカウンセリングを」と言いますし、いわゆる「クリニックや病院の問診」という位置づけですが、日本人にとって「カウンセリング」っていうのは、ちょっとハードルが高いんですね。
メンタルケアが一般的ではないじゃないですか。誰しも思い悩んで落ち込むことはありますが、それをお金を払ってプロに相談することはあまりありません。「カウンセリング」というのは、うつ病患者さんが心療内科でカウンセリングを受ける…このようなイメージを持つ人もいます。
そもそも、人に(プロに)お金を払って話しを聞いてもらうだけというサービスは、少なくとも日本人には馴染みが少ないように思います。
解決したいのではなく、ただ共感してほしい人が多いのかな?笑
セラピストにとってカウンセリングは「聞く時間」
カウンセリングのときにたくさんしゃべるセラピストがたまにいますが、カウンセリングというのは基本的に聞き役に徹します。お客様がしゃべる時間なのです。
施術後のアフターカウンセリングも同じですが、こちらは施術をしたからこそわかるお身体の状態や、お悩み改善につながるホームケア(セルフケア)などを伝える時間でもあるので、やはりついついセラピストがしゃべりがちになります。
でも、施術後は、身体がゆるんで少しぼーっとしているので、あまり話しを聞くことはできません。セラピストさんもお客さんとして色んなサロンに行ってみましょう!お客様の気持ちがよくわかりますよ。
カウンセリングがない腸もみメニュー
腸セラピーサロン凛花には、カウンセリングがない腸もみメニューがあります。わずか40分のメニューです。
サロンに着かれたら、そのまま着替えてもらって、施術に入ります。ウエルカムドリンクもないし、イスに座って体調確認もありません。
施術ベッドに寝てもらったら、アロマオイルを準備しつつ、直近の体調を伺います。
施術が終わったら、おしぼりとハーブティーをドレッサーのところに置いて、私は部屋を出ます。
着替えてひとりでゆっくりハーブティーを飲まれるお客様もいらっしゃれば、着替えた後、ハーブティーを飲む直前に私に声を掛けてくださる方もおられます。
お好きなタイミングでお声掛けいただいてますが、どちらにしてもだいたい40分程度の滞在時間で完了するので、料金も5,000円以下と通いやすい設定です。
こまめに来店してくださるからこそ、カウンセリング時間をわざわざとらなくても自然な会話で済むんです。
みなさん、お忙しい中で時間をやりくりしてくださるので、こんな短い時間のメニューがあってもいいよね☆
何のためにそれをするのか
誰の何のためにそれをするのかを考えて、メニューを組み立てていきましょう。
そして繰り返しますが、セラピストも時々よそのサロンに行って、お客様の立場になってみるというのも勉強になりますよ。