このブログにたどり着いてくださっているということは、腸活に関心をお持ちだと思うのですが、何か取り組まれていますか。
腸活は何も発酵食品を食べることだけではありません。ウォーキングも腹式呼吸も、しっかり睡眠をとるのも、腸活のひとつです。
さて、2025年も3月ですが、このまま今年も腸活ブームは続くでしょうか。そもそもいつから「腸活」なんて言葉が出始めたのでしょうか。
ちなみに私が腸もみに出会ったのは、2014年だか2015年だか、その辺りです。2016年に腸セラピストとしてサロンを開業したときには、「腸もみ受けてみたかったんです!」という女性は片手で数えるくらいで、ほとんどの人は「何それ、マニアックやな!」と笑っていました(傷ついてません、笑)。
今後の腸活の流れと、私なりの考えもまとめてみました。
そもそも「腸活」っていつから始まったの?

腸活のはじまりは、な、な、なんと1670年!オランダのレーウェンフックという人が顕微鏡で微生物を発見したのがはじまりだと言われています。そして19世紀に細菌学の基礎ができ、このときにビフィズス菌や乳酸菌などが発見されました。
その後、アメリカやヨーロッパ、中国、もちろん日本でも研究されて、腸内細菌検査や病気との関連を調べたりと、世界中のあちこちで研究がされています。(めちゃくちゃ端折りました)
1995年に「就活」という言葉が使われたことから「○活」がよく使われては消えて…を繰り返しています。「腸活はもう古い!菌活だ!」という人もいるようですが、私としたらものすごくどっちでもいいです。
Tarzanなどの雑誌に取り上げられて、世間的に知られるようになったのは、10年ほど前とも言われています。ちょうど私が腸活と出会った頃ですね。
2025年の腸活はどうなる?
10年以上も続いている「腸活」ブーム。これからも続くと、私は思っています。理由は次のとおりです。
- 研究から市場で流行るまでにタイムラグがある
- 関連市場が多いので商品が作りやすい
- 予防に関心が高まる

「腸内細菌学会」に参加したり、専門家のセミナーに参加したりしていると、「こんなことも腸と関わっているんだ」という発見に出会います。
そういう情報が、そのまま情報として、また商品などに形を変えて、市場に出回るまでにはタイムラグがあります。まだまだ研究は進んでいるので、“ネタ”が尽きることは当分ないんじゃないかなと思います。
一方で、腸活を学んできた私としては、今から世に出回る情報は「もう知ってる!」というのもとても多いんですね。特に健康に関する情報って、世に出せるものとそうでないものがあります。だから健康情報は自分の足を使って取りに行ってください。世間で流行るのを待たないでください。バラエティー番組の健康情報だけで、いいこと聞いた!なんて思わないでください。それだけの情報だったら圧倒的に少なく、偏り、遅いです。
加齢とともに体力や筋力、そして免疫力が落ちるのが自然だとしたら、健康情報が遅いのは致命的。外部のセミナーにどんどん参加してください。幸せ腸セラピー協会でも、勉強会を設けようと思っています。
メルマガにご登録いただくか、ホームページ内のカレンダーをチェックしてくださいね。
関連市場が多いので商品が作りやすい

腸活=便秘解消だとまだ思っていませんか。いまだに「私は便秘じゃないから腸活は関係ない」と言う人がいるのですが(これだから、情報が全然出回っていない)、花粉症にも不眠にも、イライラにも鬱にも、疲労回復や肥満予防にも関係があります。子供がキレやすいとか、金切り声で泣くとかいう場合にも腸活を取り入れてください。
「花粉症にはヨーグルトがいい」といわれたことがありますが、結局は腸内環境を整えることで免疫力が上がるから花粉症の症状にならないということなんですね。ただ、腸内環境を整えるのにヨーグルトがいいのかどうかっていうのは個人差があるので、その効果は人それぞれということになります。
ある乳酸菌飲料も非常に売れました(セラピストで買った人は聞いたことがないし、私も買ってませんが)。あれも「乳酸菌飲料=腸」のイメージがあると思いますが、睡眠の質がよくなったと答えた人も多いです。腸内環境を整えると睡眠の質が良くなることがわかっているので、不思議なことではありません。
このように、私たちの健康を考えた時に、腸は切っても切れない関係なので、どうとでも商品やサービスが作れます。もちろん、キャッチコピーとして腸活って謳うだけで中身はそうでもないものもあるかもしれませんが、このような理由から、まだまだ腸活は続くと思います。
予防に関心が高まる

介護保険制度は2000年に始まりましたが、2012年には介護予防事業が始まりました。私もちょうどこのころ、「介護予防運動指導員」という資格を取得しています(結構、波に乗ってますね!笑)。介護予防プログラムが各行政でスタートして、社会全体でなるべく介護にならないように、せめてその時期を遅らせたりしようという働きに出ています。
また、記憶に新しいコロナの影響で、免疫力を高めて自分の健康は自分で守ろうという意識も、それまで以上に広まりました。
この予防だとか免疫力というところに腸活がぴったりなんですね。免疫力に関係するパイエル板というのがありまして、これが小腸にあります。免疫力の7割を司っているといわれています。介護予防といえば主に運動することが推奨されていますが、そのやる気とか前向きな気持ちというのも腸のセロトニンという幸せホルモンが関わってきます。
まとめ
これらのことから、腸活はまだまだ続くと考えています。
本音を申し上げると、「腸活」という言葉がなくなって、腸を労わるのがもっと当たり前になればいいなと思っています。
ちょっと疲れた時に腸もみサロンに行くとか、主食はお米が当たり前で、パンはほんの時々程度、お水を飲むのも当たり前。今おこなっている腸活のくくりに入るものが、みんなの日常生活の当たり前になっていけばいいなと思います。