美腸、美しい腸とはどのような状態を言うのでしょうか。
毎日お通じがあること、美肌であること、病気にならずに健康であること…。それだけではありません。
前向きに考えたり、自分の感情がコントロールできたり、腹をくくる=決断力があるのも、腸が美しいからです(何も考えずに適当に決めちゃうのは違いますが)。
この記事では、美腸とはどういう状態なのかと、なぜ腸がキレイになれば思考や感情、決断力にまで関わってくるのかを解説していきます。
美腸とは

美腸(びちょう)とは、読んで字のごとく、美しい腸という意味です。女性向けの腸活情報に使われることもある言葉です。
美しい腸というのは、便秘をしていないだけでなく、次のような状態であることを美腸と言えるでしょう。
- 腸内環境が整っている(腸内細菌の多様性が豊かである)
- 肌荒れしていない(お肌は内臓を映す鏡です)
- 代謝がいい
ほかにも、食欲がわいたり、食事をしても腹八分目でおさえられる状態であったり、お腹をさわったときに適度な弾力があるのも、いい状態と言えます。
では、なぜこのようなキレイで健康的な腸になると、思考や感情、決断力にまでよい影響を与えるのでしょうか。
腸と思考・感情

「脳腸相関」といって、脳と腸が連携をとっているんですね。腸は第2の脳と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。私の感覚では脳が1番、腸が2番という順ではなく、対等というか並列なイメージです。
腸の状態がよければ、脳にもよい影響を与えるので、前向きに考えたり、たとえ落ち込んだり悲しんだりしても、いつまでもそれを引きずることはありません。
怒りに関しては、めったに怒らない、いやなことがあっても聞き流せるという穏やかな感じです。
腸から「セロトニン」というホルモンが分泌されていて、これが感情に関わっていると言われています。幸せホルモンと呼ばれるものですね。
なので、キレやすい人がもしいたら、生まれつきの性格と決めつけずに、腸活に取り組んでみてください。ご本人も周りの方も過ごしやすくなるくらい変化が期待できますよ。
また江戸時代の文献に「精神は腹部に宿ると昔から言われていて…」と書かれているんですね。江戸時代の人が言う昔っていつの時代なんでしょう^^ちょっと気になります。
東洋医学では、小腸と喜びや愛情、大腸と悲しみが関わっていると考えます。まさに心と体がセットであることをベースとしているんです。
そして面白い事に、『gut feeling』は『直感』と訳すそうです!gut(ガット)は内臓を指すのですが、よく「腸」として使われます。腸の感覚が直感!!!
では、なぜ決断力なのか…
腸と決断力

腹をくくるという慣用句があるのが興味深いですが、腸で作られるセロトニンは集中力を高めるとも言われているので、このことから腸内環境を整えることで集中でき、決断力が上がると考えられています。
また、善玉菌は短鎖脂肪酸というのを作り出すのですが、これが腸はもちろん脳にも影響を与えます。脳の血流をよくしたり、神経細胞を活性化させたりしてくれます。頭が回らない状態だといろいろ迷ってしまって、決断することは難しいですよね。
反対に腸内環境が悪くなってしまうと、腸に炎症反応が起きてそれが脳にも影響を与え、集中力や記憶力、決断力の低下につながるとも考えられます。
ビジネスパーソンにとって決断力は常に求められます。頭の回転を早くし、集中力を持続させるためにも美腸を手に入れたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「美腸」って聞くと女性向けとか美容目的とかのイメージが先行しますが、そんなことはありません。
男女ともに腸を美しくすることは大切で、それは美容だけでなく、健康はもちろん、思考や感情、決断力にまで影響を与えることがあるのです。
腸内環境を整えれば、あなたの仕事のパフォーマンスはもっともっとアップするかもしれません!