腸活で気分まで上向きに? 心と脳を動かす「腸」のすごい役割
「幸せ」はどこから生まれると思いますか?
実は、私たちの幸福感は「腸」が握っていると言われています。
「そんなのあり得ない!」と思うかもしれませんが、これは東洋医学の考え方だけでなく、最新の科学でも裏付けられている事実です。
最近では「腸活」という言葉をよく耳にするようになりましたが、これは単にお腹の調子を整えるだけではありません。
腸を整えることは、心身の健康、さらにはあなたの「気分」まで上向きにしてくれるのです。
「腸」が幸せを決める2つの理由
腸は「第二の脳」と言われる
脳と腸は、自律神経を通じて密接につながっています。これを「脳腸相関」と呼び、脳がストレスを感じるとお腹が痛くなったり、逆に腸の調子が悪いと気分が落ち込んだりするのは、このつながりがあるからです。
この関係性は、海外でも昔から認識されていました。
例えば、英語で「gut feeling(ガット フィーリング)」という言葉があります。「gut」は「腸」を意味し、「腸が感じる感覚」、つまり「直感」や「第六感」を指します。「頭で考えるのではなく、お腹の底から湧き上がる感覚」というニュアンスです。
また、「butterflies in my stomach(お腹の中に蝶がいる)」という慣用句もあります。これは、緊張や不安で落ち着かない、そわそわする気持ちを表します。まさに、心と身体が一体になっていることを示す、面白い表現ですよね。
幸せホルモンは「腸」で作られる
幸せや心の安定に欠かせない「セロトニン」。このホルモンの約90%が、脳ではなく、なんと腸で作られています。
セロトニンは、心のバランスを保ち、精神を安定させる作用があるため、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
セロトニンが不足すると、イライラしやすくなったり、不安になったり、気分が落ち込みやすくなると言われています。
逆に、セロトニンが十分に分泌されると、心が満たされ、ポジティブな気持ちになるのです。
つまり、腸内環境を整え、善玉菌を増やす「腸活」をすることで、セロトニンの分泌が促され、結果としてあなたの心も満たされるというわけです。
今すぐできる!「幸せ腸活」の始め方
腸を整えることは、難しいことではありません。今日から始められる簡単な方法をいくつかご紹介します。
善玉菌を増やす食事:
適度な運動:ウォーキングやストレッチは、腸の動きを活発にするのに効果的です。運動習慣のない女性は、圧倒的に筋力が少ないと思っていただいていいと思います。
リラックスタイム:ストレスは腸の動きを悪くします。ゆっくりお風呂に入ったり、好きな音楽を聴いたりして、リラックスする時間を作りましょう。腸もみもいいですよ。
あなたの「腸の声」に耳を傾けていますか?
私たちはつい、頭でばかり考えてしまいがちですが、身体は正直です。
お腹が張る、便秘気味、お腹がゴロゴロする…そういった「腸の声」は、あなたの心や身体が発している大切なメッセージです。
日々を忙しく過ごしている人も、ぜひ一度立ち止まって、自分のお腹の状態に意識を向けてみてください。
「幸せは腸から始まる」。この言葉を忘れずに、心も身体も満たされる毎日を目指していきましょう。