「介護予防運動指導員」という資格を活かして、2013年から高齢者向けに体操教室を開講しております。
初めの3年は、デイサービスでインストラクターとして働いていました。
私が勤めたデイサービスは、歩く喜びを感じていただくことをコンセプトにしていたので、通所条件はご自身でトイレ完結できることと、ご自身で送迎車の乗り降りができること(ステップは用意しますし、スタッフがそばで見守ります)。
また、ご自宅での運動確認をするノートまでお渡ししていたので、「身体を動かすのは嫌だ」という方にとっては楽しくないデイです。笑
このような活気あるデイサービスで勤務できたからこそ、腸活に出会えたのですが、私は特にデイサービスで働きたいとか介護業界に行きたいとか、そういう動機でこのデイサービスに転職したわけではありません。
そもそも私自身が「予防」という概念を持っていませんでした。
当初、介護に関心はなかった
私は「介護予防運動指導員」という資格を取りましたが、これを取ろうとした頃は介護問題に関心があったわけではありません。
では、なぜわざわざ分厚いテキストを毎日持ち歩いてまで、この資格を取ろうと思ったかというと、「予防」というワードに興味を持ったからです。
私はフィットネスクラブで働いていました。働き出した1年目、あるレッスンのインストラクター資格を取ろうとしていた時期です。
その日は勤務後の空いているスタジオを借りて、先輩に付き添っていただきながら練習する予定でした。先輩が来られる前に身体を温めておこうとストレッチしていたら、ハムストリングスを急激に痛めました。人生初の肉離れです。
でも、インストラクター試験までの期間が迫っているし、先輩にわざわざ時間を作ってもらったのに「ケガしました、できません」って体育会系の私は言えなくて(いや、言ってよかったと思うけど)、何もなかったように練習をしました。
このように最初のケアが遅れると、ケガの治りは悪いですよね。整形外科に行っても酸素カプセルに放り込まれるだけで「安静にしてね」しか言われないので、試験日が迫る中、相当焦っていました。同僚の紹介で、スポーツ選手も通うところにたどり着け、鍼で治していただけました(鍼治療デビュー)。
このケガを機に、私はメンテナンスを結構適当にしてきたなと気づいたのです。
バレーボールチーム、ソフトボール、チアリーダー、ダンス…とアクティブに動いてきたものの、動きっぱなし、踊りっぱなしというふうに、道具でもある体のメンテナンスは適当にやっていました。
今思うと、インストラクターの練習前に、冷えたスタジオでいきなりストレッチをするのも危険なのがわかります。
これはスポーツ選手やインストラクターに限らず、普通の生活をする上でも、身体のメンテナンスは必要です。身体は年々老化に向かっています。また食べる物や生活習慣によっては、その老化速度が速まります。ところが人の意識としては、出来たことはずーっと出来ると思っています(運動会リレーで足が絡まるお父さんみたいな)。
若くてもギックリ腰になるし、体力がない(疲れやすい)体は精神状態にまで影響を与えます。
運動だけでは限界がある
とはいえ、運動だけでは限界があると感じた私は、腸の勉強をしました。先ほど述べたように、食べ物の内容によっては老化を速めるし、健康状態にあっていない過度な運動も体を酸化させます(=錆びるのが早くなります)。栄養・運動・休養の三本柱をバランスよく整えるのが腸活なんです。
日本は(個人が窓口で払う)医療費が安いし、医者がなんとかしてくれると信じて疑わないので、予防という概念は広まりませんが、私自身はケガを通して予防とかメンテナンスの大切さを思い知りました。
予防は未来の自分への投資です。退職金を旅行に使いますか、それとも通院治療に使いますか。旅行に使いたい方は、人生を楽しむための身体を健康な状態で維持するために、予防やメンテナンスに取り組みませんか。