腸内フローラ(腸内環境)を整えれば、心身は健康になるし、バランスが乱れると様々な不調につながる…ということは、このブログで何度もお伝えしております。
『
腸もみ初級講座』を受講された方には、「こういう不調も、腸から来てるんだ!」とわかりやすくお伝えしておりますので、もっとしっかり落とし込みたい方、理解を深めたい方は、ぜひご受講ください。
このブログでは、『腸内細菌とその役割』をテーマにしていきます。
整腸作用だけでなく、こんなことにも影響しているんだ!ということを知っていただきたいし、その不調が出たときには「これって、もしかして腸かも?」と気づいていただけたら嬉しいです。
腸内細菌とその役割
もちろん、これはほんの一部ですが、直近で新たに認められた機能についてご紹介します。
ビフィズス菌N61株 | 記憶力や注意力の維持 |
乳酸菌WB21 | 健康で丈夫な歯茎を維持 |
乳酸菌LP0132 | 鼻の不快感を軽減 |
植物性乳酸菌K-2 | 鼻の不快感を軽減 |
乳酸菌YRC3780株 | 一時的な心理的ストレスを和らげる、睡眠の質向上 |
QOL納豆菌 | 睡眠の質を改善(起床時の眠気) |
記憶力? 注意力? 鼻の不快感?
こんなのも、腸内細菌が関わっているの?って感じですよね。
乳酸菌飲料を摂ると、睡眠の質がよくなったという方にもお会いしたことがあるのですが、まさにこのことですね。
市販の乳製品を摂ればいいの?
じゃあ、市販の乳製品やサプリなどで「乳製品WB21」が入っているのを摂れば、健康で丈夫な歯茎を維持できるのか?ということになるのですが、それはその製品が何で作られいるかを見る必要があります。
私の周りで市販の乳製品を勧めるセラピストって、いないんですよね。なぜかというと、同時に糖類もたくさん入っているものがおおいからです。特に「果糖ブドウ糖液糖」は血糖値を急激に上げてしまいますので、避けてほしいもの(代表格といってもいいくらい)の一つです。 人気があったり、魅力的なキャッチコピーだったりしても、果糖ブドウ糖液糖が入っているのであれば、私は勧めません。ご自宅の冷蔵庫をチェックしてみてくださいね。ジュースはもちろん、ドレッシングとか、スポーツドリンクなんかにも入っているかと思います。
もしかしたら、あなたの腸にいるかも!?

腸内細菌の検査をすると、写真のようにズラリと腸内細菌の正式名称が並んだデータが出てきます。
上の表に書いた『ビフィズス菌N61株』は、『Bifidobacterium longum』という感じで書いてあるんですね(腸に生息していれば、ですが)。腸内細菌の検査を受けると、この一覧がついてきますが、ここは私が見ますのでご安心ください。
細菌の割合が少なければ、それを増やす食材を摂ればいいことだし、腸内細菌ってバランスなので、もし多すぎたら、該当する食材を摂る頻度を減らしていく必要があります。
あと、悪玉菌とか、いい細菌でもあまりにも割合が高いものがあると、それを減らさない事には、他の菌が増えづらい状態にあります。
もし、市販の乳製品でぶどう糖果糖液糖のない、イイモノを見つけたとしても(それを摂取したとしても)、口に入れさえすればいいわけではないんです。いい菌が増えやすい環境を作っておくことも必要なんですね。
また、食べたものの栄養を吸収する力も、腸内細菌に関わってきます。ヤセ菌が多すぎると、栄養を取り込む力が弱いので、ヤセ菌とデブ菌の割合もバランスを整えていくための食事の見直しをしていきましょう。
腸内細菌によって生かされている
私たちは腸内細菌によって生かされているといってもいいと思っています(細胞より多いし)。整腸だけでなく、口腔ケアや胃の調子、睡眠やメタボにも影響を与えているんですね。
健康管理の方法は何でもいいと思います。様々な手技療法のセラピストがいるので、ご自身がしっくりくるものでいいとは思うのですが(腸もみじゃなくてもいいと思っていますが)、腸内環境を無視したメソッドは、その場しのぎのような気がします。後でリバウンドするかもしれません。
ご自身の健康は腸内細菌のバランスを整えることからです。まだ、検査をされていなければ、こちらをオススメします。