「便秘が続くと大腸がんリスクが高まるのでは」と思われている人は多いのではないでしょうか。毒素である便が大腸にたまってしまうと、病気になるリスクが高そうだと思うのは自然なことです。
ところが、「下痢の人が大腸がんになるリスク」は、意外とみなさん想定されていないように思います。なぜなら、「出ていく」からですよね。もちろん、下痢に悩まれている方はそれはそれでお困りでいらっしゃいますが、下すこと自体が不快であって、病気のリスクを想像されている方は少ないなぁという印象です。
便秘も下痢も、どちらもなるべく早く対処した方がいいです。お腹が張ることも、下すことも、それ自体が不快であるだけでなく、両方ともに病のリスクがあるからなんですね。
では、大腸がん以外にどのようなリスクがあると言われているのかをご紹介します。
便秘と下痢はどんなリスクがある?
「便秘→大腸がん」という公式は、一旦忘れてください。大腸がんリスクを気にしなければならないのは、実は下痢の方なんです。
もちろん個人差はありますが、女性の方が便秘がちで、男性の方が下痢がちだったりしますよね。で、大腸がん患者も、男性の方が多いことを考えると、イメージがわくでしょうか。
便秘の場合は、例えばうつやパーキンソン病、認知症のリスクもずっと前から叫ばれています。毒素がたまる分、いろんな病気になる可能性がある…という感じです。
その病気になった時には、「あぁ、便秘を放置していたからかな…」なんてことは思い浮かばないはずです。周りにも便秘の人がいるんだから、なんで自分だけそれだけで…と考えるかもしれません。
病気になるっていうのは、決定的にコレ!という一つの事が決め手になるのではなく、体内の歯車が少しずつ少しずつずれてきて、初期の頃は身体の他の部分(他の臓器)が頑張って補ってくれて、それが蓄積されて「もうこれ以上耐えられない!」となって、数値に現れたり、体感として現れたりします。
ケガであれば「転倒したのを機に」ということがありますが、病はそうではないんです。
「腸もみ=便秘の人が受けるもの」ではない
「腸もみ」というと、便秘の人が受けるものと思われている方が圧倒的に多いです。それはおそらく、腸の働きが「便を作って出す」としか知られていないからではないでしょうか。
腸活って流行っているといわれますが、そうでもないと私は苦笑いをしているのはここで、下痢の人も腸もみを受けることをオススメします。ご自身で寝る前にゆっくりお腹をさするのもいいですね。1回の腸もみで明日からよくなる!ってことは難しいですが、徐々に「下しやすい体質」というのを変えていきましょう。
「体質だから仕方ない」と諦めないでください。「体質改善」という言葉があるように、変えることってできるんです。
下しやすい体質を、腸活で変えていきませんか。