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腸内細菌学会に参加!あらためて「腸活」とは

2025/07/24
腸内細菌学会

先日、『腸内細菌学会』に参加してきました。

このイベントは2023年に初めて行って、私にとっては研究者の発表が難しすぎたなというのが正直な感想だったのですが、腸内細菌に関してはおそらくここで最新情報が得られる場だと感じています。


ヤクルト研究所や、森永乳業、東京大学など、腸内細菌の研究の最先端を走る方々のお話しは、医療従事者でも研究者でもない、ただのセラピストの私が聞いたところで「じゃあ、明日からの仕事に活かそう!」というレベルでは当然ないのですが、腸内細菌検査を扱う者としてはこういう情報に触れておくことは大事だなと思って2日間足を運びました。

新たな情報が得られた!というよりは、これまで自分が発信してきたことは間違っていなかったなと感じる方が多いです。
そんな内容をこの記事ではシェアしていきますね。

最新情報収集場でありながら確認の場という矛盾

medicalcare「最新情報を得られる場」と認識すると同時に、「私が発信してきたことは間違いと確認できる」というのは矛盾しているなと思っています。
「私が発信してきたこと」を確認するということは、もはやそこで得られているのは最新情報ではないのではないか、ということです。すごく不思議で、じゃあ私はどこで情報を得ているのかという疑問がわいてきます。

例えば「うつ病はそうでない人と比べて善玉菌が少ない」ということは2016年時点で私はそのデータを仕入れておりました。論文は誰でも簡単にネット検索することができます。

前々から言われてきたことの詳細を突き詰める研究もあれば、研究というのは真新しい発見を見つけるためだけにされているのではなく、「理屈はわかんないけど、まぁこうだよね」の理屈を様々な角度から検証しているのだと思うんですね(仮説がないと始まらないので)。

何が言いたいかというと、人は自分の不調を改善するために今までにない画期的は治療法を探してしまうけれど、それはやはり幻想で、結局は昔から言われていた養生法がベストなんじゃないかと思います。これが前置きであり、答えでもあるかなと。

治療技術が上がっても治らない?

入院手術は成功したけれど、なんだかよくなった感じがしない。そんな経験があったり、そのような声を聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回の発表でもありましたが、手術や検査などのために絶食をしたり、抗菌薬を服用したりすることで、腸内環境が乱れてしまうことが原因であると言われていました。これは発表を待たなくても「まぁそうだろうな」というのが私の意見です。

風邪をひいたときに、「しっかり栄養を摂らないと治らないよ」という人がいます。これに関しては私は風邪をひいている人の(そのときの)体力によると思っていて、食べた方がいいときもあれば、水分をしっかり摂って寝ることに集中するときもあるという考えです。

しかし、治療自体はやることをやった!という状態で、胃腸の調子も決して悪くないのであれば、食欲がなくても食べていかないと免疫力がついてきません。

タンパク質などの栄養を摂るためもあるのですが、細胞の数よりも圧倒的に多い腸内細菌が免疫力を司っていますし、腸内細菌のおかげで各臓器が頑張ってくれることもわかっているので、腸内細菌を増やすエサ(=食べ物)を体内に入れることはすごく大事です。

腸内細菌は約1.5キロも生息しているのですが、そのような実感はありませんよね。だから、腸内環境を豊かにするために食事を摂るというのもピンと来ないかもしれませんが、術後の回復を少しでも早めたいのであれば、頑張って食事を摂ることをおすすめします。
(ちなみに入院患者向けの給食、あの栄養バランスが気になるのですが、どう思いますか?)

答えはひとつではない

care学会の発表でこんな話しがありました。
「とろろ小鉢を連続して食べてもらった結果、Aという腸内細菌が増えた人たちと、Aは増えずにBという腸内細菌が増えた人たちがいた」ということで、同じ食物繊維を摂ってもらっても全員が同じ結果を得られるわけではないという結論でした。

そうなんです!だから難しいんですよね。やってみないとわからないっていう世界です。

多くの人は、物事を端的に考える傾向にあります。極端な言い方ですが、「食べなければ痩せる」とか、「汗をかけば痩せる」みたいな感じです。
体の司令塔である腸内細菌の世界は、そんな単純なことは通用しません。「この細菌はアスリートであればいい働きをするけど、全然運動しない人にとっては悪影響」というのもあるのです。

健康の基準って数値ではある程度の範囲があるものの、その数値に惑わされたら危ないです。健康の基準値ど真ん中や正解といわれるところに自分を持って行こうとするのではなく、日々自分と向き合い、心身ともに気分良く元気でいられるかどうかという体感も冴えさせていくことが大事だなと思っています。
腸活に取り組むとはおそらくそういうことではないでしょうか。

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